卯年の正月に参拝した宇治神社・2023年

1月上旬。

京都府宇治市の宇治神社に参拝しました。

2023年は卯年なので、年明けの早い時期にウサギと関係がある神社にお参りをすると良いことがありそうだと思い、宇治神社を訪れました。

手水舎の兎

宇治神社には、京阪電車の宇治駅から宇治川沿いに南東に約6分歩くと到着します。

JR宇治駅からだと、東に徒歩約10分です。

宇治川に架かる朝霧橋のたもとに立つ朱色の鳥居の前にやって来ました。

鳥居

鳥居

人の姿が全く見えません。

今年は卯年なので、多くの参拝者がいるだろうなと思ったのですが、そうでもなさそうですね。

鳥居をくぐって参道を進みます。

参道

参道

参道わきの手水舎の近くに植えられているサザンカが、赤色の花をたくさん咲かせていました。

手水舎とサザンカ

手水舎とサザンカ

手水舎の中には、口から水を流しているウサギがいますよ。

兎

耳が、とても長いウサギですね。

足を上げているのが、かわいらしいです。

本殿前のみかえり兎

参道の石段を上ると、正面に拝殿が建っています。

拝殿

拝殿

そして、拝殿の後ろの石段の上に本殿が建っています。

本殿

本殿

入り口近くは、人が少なかったのですが、本殿の前は割と人が多かったです。

ツアーで訪れた方たちもやって来て、境内が一気に賑やかになりました。

それでは、本殿にお参りをしましょう。

宇治神社は、莵道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)を祀っています。

莵道稚郎子命は、応神天皇の皇子で、仁徳天皇の弟にあたります。

古代の日本では、末子相続が一般的で、応神天皇は莵道稚郎子命を次の天皇とすることに決めていました。

しかし、莵道稚郎子命は、阿直岐(あちき)や王仁(わに)などを師に迎え典籍に通じていたことから、皇位継承は長子相続であるべきだと考えており、応神天皇が崩御した後、兄である仁徳天皇に皇位に就くようすすめます。

一方の仁徳天皇は、末子相続を守るべきだとの考えを固辞していたことから、両者で3年ほど皇位の譲り合いが続きました。

皇位を早く定めないといけないと考えた莵道稚郎子命は、宮居を宇治に移して自害してしまいます。

これにより、仁徳天皇が皇位を継承することになりました。

莵道稚郎子命は、聡明であったことから、宇治神社は学業成就や受験合格のご利益があると信仰されています。

本殿の前には、後ろを振り返っている「みかえり兎」がいます。

みかえり兎

みかえり兎

莵道稚郎子命が、河内の国から宇治に移る途中、道に迷った際、1羽のウサギが現れ、後ろから来る莵道稚郎子命を振り返りながら道案内をしたと伝えられています。

その言い伝えから、みかえり兎と呼ばれるようになり、道徳にかなった正しい人生の道を歩むよう教えてくれる神さまのお使いとされています。

絵馬堂には、卯年の絵馬がたくさん掛かっていました。

卯年の絵馬

卯年の絵馬

宇治神社では、願掛け「うさぎさん巡り」というものがあり、うさぎ絵馬に願い事を書いて、本殿正面で兎を通してお参りをし、その後、絵馬を持ちながら本殿を時計回りに3周する間に3つのウサギの置物に出会えると、絵馬に書いた以上のご利益を授かれるといわれています。

本殿の周囲には、みかえり兎と同じウサギが1つ、等身大のウサギが2つありますよ。

私も、本殿の周囲を1周しましたが、3つのウサギを見つけることはできませんでした。

本殿を囲む朱色の玉垣には、みかえり兎が描かれた提灯がたくさん吊るされているんですけどね。

みかえり兎の提灯

みかえり兎の提灯

本殿にお参りを済ませたので、そろそろ宇治神社から出ることに。

ナンテン

ナンテン

参集殿の前では、ナンテンが赤い実をブドウのようにたくさん付けていましたよ。

この後は、宇治上神社に参拝します。

なお、宇治神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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