平安神宮の節分祭で行われた大儺之儀・2023年

2月3日に八坂神社で舞妓さんの奉納舞踊を見た後、北に約15分歩き平安神宮を訪れました。

平安神宮では、毎年2月3日に節分祭が行われます。

平安神宮の節分祭では、正午から様々な行事があり、午後2時からは大儺之儀(だいなのぎ)が斎行されます。

方相氏が鬼やろーと叫ぶ

平安神宮には、地下鉄の東山駅から北東に10分も歩けば到着します。

八坂神社を午後1時30分ころに出て、平安神宮に到着したのは、午後2時前。

境内は、すでに大儺之儀の準備が完了していました。

境内

境内

午後2時となり、大儺之儀が始まりました。

境内の左右から、大儺之儀に参加する方々が斎場に入って来ます。

大儺之儀が始まる

大儺之儀が始まる

大儺之儀は、平安時代に宮中で行われていた節分の行事で、平安神宮では、その当時の作法に則って儀式が行われます。

したがって、平安神宮で大儺之儀を見るのは、かつて宮中で実施されていたものを見るのと同じと言えます。

斎場の中央に神饌が用意された後、左から陰陽師が足を高く上げながら歩いてきます。

そして、神饌の前に立ちます。

陰陽師

陰陽師

陰陽師は、さらに膝を地につけ、何やら唱えていましたが、私がいる場所では全く聞こえません。

陰陽師が神饌の前でお祈りをしていると、右手から方相氏(ほうそうし)と子供たちが現れました。

方相氏の登場

方相氏の登場

方相氏と子供たちは、境内の中央に整列します。

次に上卿(しょうけい)が斎場の中央に進み、矢を北東と北西に向かって射ます。

矢を放つ

矢を放つ

弓を離れた矢は、観覧者の頭上を越え、境内に落下。

その次に緋色の服を着た殿上人が中央に進み、桃の杖を「ゴー」と掛け声をかけながら撃ちます。

途中、方相氏が、鉾と楯を叩き、「鬼やろー」と3度大きな声で叫びます。

そして、子供たちを連れて、グルグルと斎場を回り始めます。

方相氏が境内を回る

方相氏が境内を回る

斎場を回る方相氏は、その間も、鉾と楯を叩き「鬼やろー」と叫び続けます。

やがて、方相氏と子供たちは、斎場から応天門に向かって歩き始めます。

応天門へ向かう方相氏

応天門へ向かう方相氏

応天門の下に整列する方相氏たち。

応天門の下に立つ方相氏

応天門の下に立つ方相氏

再び上卿が南に向かって矢を放ちます。

そして、殿上人もまた、「ゴー」と叫びながら桃の杖を撃ちます。

桃の杖で撃つ

桃の杖で撃つ

最後に方相氏が、鉾と楯を叩きながら、「鬼やろー」と3度叫び大儺之儀は終了しました。

方相氏が鬼やろーと叫ぶ

方相氏が鬼やろーと叫ぶ

これで、邪鬼は祓われ、穢れのない体になりました。

平安神宮の大儺之儀については、動画も撮影しましたので、ご覧になってください。

この後、午後3時から鬼たちが逆襲してくる鬼の舞があり、そして、豆まきが行われます。

私は、大儺之儀が終わったところで平安神宮を後にしました。

この後は、仲源寺に節分会を見に行きます。

なお、平安神宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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