7月17日の午後4時頃から八坂神社で始まった祇園祭の神幸祭は、本殿での神事が終わり、久世駒形稚児が境内から出た後、舞殿に据えられている3基の神輿が出されます。
神輿は、7月10日の神輿洗式で舞殿に据えられていましたが、いよいよ京都市内を渡御する時がやって来ました。
中御座の神輿
八坂神社の最寄り駅は、京阪電車の祇園四条駅です。
駅からは、東に5分ほど歩くと八坂神社に到着しますが、祇園祭の神幸祭の日は午後4時頃から四条通が混雑し始めるので、いつもより時間がかかります。
午後5時頃だと、大混雑で八坂神社に入れないかもしれません。
午後5時が近づき、神輿に先立って、宮本組神宝奉持列が南楼門から出ていきます。
宮本組神宝奉持列が境内から出ると、舞殿に据えられた3基の神輿のうち、八坂神社の主祭神の素戔嗚尊(すさのおのみこと)を奉祀する中御座の神輿が出てきました。
中御座の神輿を担ぐのは、三若神輿会(さんわかしんよかい)です。
かつては、3基の神輿は三若神輿会がすべて担いでいたそうです。
中御座の神輿は、舞殿の周りを3周します。
そして、3周目には本殿の前で、神輿を高く持ち上げるさし上げを行います。
見事、さし上げを終えた中御座の神輿は、南楼門から境内を出ていきました。
東御座の神輿
中御座の神輿の次は、四若神輿会(しわかしんよかい)が奉仕する東御座の神輿が舞殿から降ろされますが、その前に四若神輿会の少年部が担ぐ東若御座の神輿の登場です。
東若御座の神輿は、他の神輿よりも小さな子供神輿です。
それでも、子どもたちにとっては、とても重たく感じることでしょう。
東若御座の神輿は、舞殿を1周して南楼門から出ていきました。
東若御座の神輿の次は、舞殿から東御座の神輿が出てきます。
そして、南楼門の近くに進んだところでいったん降ろされます。
最後の1基の神輿は錦神輿会(にしきしんよかい)が奉仕する西御座の神輿です。
こちらも、舞殿から出た後、本殿脇にいったん降ろされます。
東御座の神輿と西御座の神輿には、舁き手が担ぐためのとても長い轅(ながえ)が設置されます。
そして、準備が完了すると、櫛稲田姫命(くしいなだひめのみこと)を奉祀した東御座の神輿が舞殿を1周します。
東御座の神輿も、本殿前でさし上げ。
見事にさし上げが決まったところで、南楼門から外に出ていきました。
西御座の神輿
東御座の神輿が境内を出た後は、最後の西御座の神輿が舞殿を2周します。
西御座に奉祀するのは八柱御子神(やはしらのみこがみ)です。
八柱御子神は、素戔嗚尊と櫛稲田姫命の間に生まれた神さまです。
西御座の神輿も2周目に本殿前でさし上げ。
そして、南楼門から外に出ていきました。
これで境内から全ての神輿が外に出ました。
この後は、祇園石段下で3基の神輿が合流し、さし回しが行われます。
なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。
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