5月下旬に京都市東山区の妙法院に参拝しました。
妙法院は、代々、皇族関係者が住持をつとめてきた門跡寺院(もんぜきじいん)で、青蓮院(しょうれんいん)と三千院と並び、天台宗の三門跡寺院とされています。
そのため、妙法院は、どことなく気品が漂う寺院なんですよね。
初夏の花
妙法院は、京阪電車の七条駅から北東に8分ほど歩いた辺りに建っています。
市バスだと「東山七条」のバス停からすぐですね。
東大路通に面する表門をくぐり境内に入ると、正面に国宝に指定されている庫裏(くり)が建っています。
その庫裏の近くでは、サツキが花を咲かせていました。
紫色の花を咲かせているのは、シランです。
他にも、妙法院の境内には、初夏の花が咲いていましたよ。
境内の南東に進みます。
そして、本堂となっている普賢堂にお参りです。
本堂の建立時期は、江戸時代の寛政期(1790年代)とされ、龍図の鏡天井を持っています。
でも、普段は中に入ることができないので、鏡天井を見ることはできません。
本尊として祀られている普賢菩薩は、辰・巳年の守護尊とされ、健康長寿のご利益を授けてくれます。
なので、健康で長生きできるようにお願いしておきましょう。
本堂の北側に建つ大きな建物は、門跡寺院特有の宸殿(しんでん)です。
宸殿前のカエデの新緑が鮮やかですね。
妙法院は紅葉もきれいで、南北朝時代の婆沙羅大名(ばさらだいみょう)である佐々木道誉の家臣がカエデの枝を折り取ったことで争いになったこともあります。
本堂の近くでもサツキが咲いています。
この辺りのサツキは、まだ見ごろには少し早い感じです。
事務所付近のサツキ
本堂にお参りを済ませ、境内の北側に建つ妙法院門跡事務所の前にやって来ました。
事務所の近くには、サツキがいくつか植えられており、どれもきれいに刈り込まれていました。
ピンク色の花が割と多く咲いており、見ごろに入っています。
サツキ越しに眺める庫裏。
背の低い灯籠と見ごろのサツキ。
私が妙法院を訪れた日は、他に誰もいませんでした。
おかげで、このきれいに咲いたサツキを独り占めできましたよ。
妙法院は、普段から参拝する人が少なく、境内が混雑することはほとんどありません。
休憩所が設置されているので、東山観光で疲れた時に少し休ませてもらうのにも便利な寺院です。
初夏はサツキだけでなく、新緑もきれいですから、ぜひ今の時期に訪れてほしいですね。
なお、妙法院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。