3月下旬に平野神社の桜を見た後、10分ほど南東に歩いて千本釈迦堂にも参拝しました。
千本釈迦堂には、阿亀桜(おかめざくら)と呼ばれる早咲きの枝垂れ桜が植えられており、毎年、ソメイヨシノよりも早くに見ごろを迎えます。
京都の桜の開花が3月22日だったことから、そろそろ千本釈迦堂の阿亀桜が見ごろに入っているのではないかと思い、立ち寄った次第です。
境内でただ1本だけ咲く阿亀桜
千本釈迦堂は、市バス停「上七軒」から北に5分ほど歩くと到着します。
京福電車だと、北野白梅町駅から北東に徒歩約10分です。
千本釈迦堂の山門前にやってきました。
山門前のソメイヨシノは、3分咲き。
山門をくぐり、参道を進みます。
参道の奥にたくさんの花を咲かせた阿亀桜が見えますね。
もっと近づきましょう。
近くから阿亀桜を見ても、ボリュームがあります。
まだ、枝先の花が少なく感じますが、もう見ごろと言っても良いでしょう。
阿亀桜の観賞は、後回しにして、まずは本堂の釈迦堂にお参りです。
国宝に指定されている釈迦堂の檜皮葺の屋根は、いつ見ても心が和みます。
境内の東側から阿亀桜と本堂を眺めましょう。
良い景色です。
千本釈迦堂の境内には、桜が何本か植えられているのですが、ほとんどの桜が遅咲きです。
そのため、3月下旬から4月初旬の間は、この阿亀桜だけが境内で花を咲かせています。
ただ1本だけしか開花してませんが、阿亀桜はとても立派な枝垂れ桜なので、この1本だけで十分に華やかです。
近くに寄って阿亀桜の花を見ます。
一重の純白の花が可憐です。
見上げれば、空からシャワーのように阿亀桜が降り注いでいます。
このような眺め方ができるのが、枝垂れ桜の魅力でもあります。
境内では、八重咲きの椿もたくさんの花を咲かせていました。
椿は、冬から春にかけて、きれいな花を咲かせますが、春に咲く椿は、どうしても桜に目が行ってしまうためか、あまり注目されません。
春の花は桜だけではありませんよ。
千本釈迦堂の阿亀桜は、3月いっぱいは見ごろを保っていると思います。
4月中旬から下旬にかけて、普賢象(ふげんぞう)、御衣黄(ぎょいこう)、関山(かんざん)などの八重桜も千本釈迦堂では咲きますから、その頃に参拝するのも良いですね。
特に御衣黄は緑色の花を咲かせる珍種ですから、見たことがない方は、ぜひご覧になってください。
なお、千本釈迦堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。