2017年の京都の桜は、例年よりも長い期間楽しめました。
ソメイヨシノの開花が3月31日と少し遅めだったこと、4月上旬の気温が低く長持ちしたことが理由です。
また、ソメイヨシノが長持ちしたおかげで、八重紅枝垂れ桜との共演が見れたのも2017年の桜の特徴だったと思います。
今回の記事では、私が2017年春に訪れた桜の名所を振り返ります。
2月末から3月中旬
2017年最初のお花見は、2月26日に訪れた京都市伏見区の淀水路でした。
去年は2月末でも割と多くの花が咲いていたのですが、今年は去年よりも開花が遅かったですね。
2週間後の3月12日に淀水路を訪れると、大半の河津桜が見ごろを迎えていました。
この日は、お花見に訪れている人も多かったですね。
海外からお越しの方もおり、淀水路の河津桜の知名度が、年々上がっているのを感じましたよ。
3月22日
3月22日には京都市中心部の早咲き桜を見に行きました。
檀王法林寺(だんのうほうりんじ)と阿弥陀寺では、桃桜がきれいに咲いていましたね。
清浄華院(しょうじょうけいん)でも、見ごろをやや過ぎた感じでしたが、蜂須賀桜がきれいに咲いていました。
京阪電車の出町柳駅近くに建つ長徳寺のオカメ桜も、ほぼ満開でしたね。
オカメ桜は、例年ならもう少し早くに見ごろを迎えるのですが、今年は3日から5日ほど遅かったのではないでしょうか。
3月22日は、他にも京都御苑の近衛邸跡の糸桜を見に行ったのですが、全く咲いていませんでした。
いつもは春分の日あたりに見ごろとなっているんですけどね。
近衛邸跡の糸桜の状況を見て、今年のソメイヨシノの開花は遅れるだろうなと思いましたよ。
3月29日
1週間おいて3月29日には、東山区の祇園白川、円山公園、建仁寺を訪れました。
3ヶ所すべて枝垂れ桜が咲き始めたばかりで、桜の開花がかなり遅いことがわかりましたね。
4月3日
3月31日にソメイヨシノの開花が宣言されたものの、まだ京都市内の多くの桜の名所でつぼみが多い状況でした。
そこで、4月3日は京都市上京区を中心に早咲きの枝垂れ桜を見に行ってきました。
北区の平野神社では、魁桜が見ごろを迎えており、多くの参拝者で賑わっていました。
上京区の千本釈迦堂の阿亀桜はまだ3分咲き程度でしたね。
北区の上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)も、ソメイヨシノは咲き始めでしたが、山門前の枝垂れ桜が見ごろを迎えていました。
どこも桜の開花が遅いため、いつもは人が少ない上品蓮台寺に桜を見に来る方が普段よりも多かったですね。
また、この日は開花が遅れていた京都御苑の近衛邸跡の糸桜が満開になっていました。
国内外から多くの旅行者や観光客の方が訪れ大混雑でしたよ。
4月5日
4月5日には、東山区の青蓮院(しょうれんいん)と知恩院に参拝しました。
青蓮院は、左近の桜が花を咲かせているだろうと思ったのですがまだつぼみでした。
でも、四脚門近くの桜は満開でした。
知恩院では、友禅苑と方丈庭園の枝垂れ桜が見ごろに入っていました。
特に方丈庭園の枝垂れ桜が美しかったですね。
4月6日
4月6日は、八幡市と長岡京市の桜名所へ。
3月下旬に八幡市の背割堤にできた「さくらであい館」には、展望台もあり、そこから見下ろす背割堤の桜並木が見事でした。
ちなみに上の写真は4月12日に撮影したものです。
4月6日だと、まだ見ごろにはやや早い状況でしたね。
さくらであい館からは、無料のバスも出ており、それに乗って長岡天満宮に行きました。
長岡天満宮の桜は見ごろでしたね。
同じく長岡京市にある光明寺の桜も見ごろでした。
4月9日と10日
4月9日は3度目の淀水路です。
河津桜が咲いていた頃と違って人がほとんどいませんでした。
枝垂れ桜やソメイヨシノがきれいに咲いていたんですけどね。
4月10日は、京阪電車の「宇治・伏見・八幡1dayチケット」を購入して桜めぐりをしました。
宇治市は、平等院の桜がきれいでしたね。
丹塗りの鳳凰堂と一緒に見る桜が特に美しく感じましたよ。
また、恵心院の満開の三春滝桜も見事でした。
参拝者がほとんどいない境内で静かに眺めることができましたね。
この日は、1dayチケットを持っていたので、とにかくたくさんの桜名所を訪れました。
- 縣神社の散りゆく枝垂れ桜・2017年
- 宇治川の満開の桜・2017年
- 宇治神社と宇治上神社の桜・2017年
- 無人の乃木神社で見る満開の桜・2017年
- どこを見ても桜満開の伏見桃山城・2017年
- 御香宮神社で見ごろを迎えた桜・2017年
- 長建寺の満開の桜・2017年
- 宇治川派流の満開の桜・2017年
- 石清水八幡宮の満開の桜・2017年
4月12日
4月12日は右京区の花園と左京区の岡崎に桜を見に行きました。
花園では、最初に法金剛院に参拝。
庭園では、待賢門院桜(たいけんもんいんさくら)が満開になっていました。
他にも、ソメイヨシノ、八重紅枝垂れ桜、一重の枝垂れ桜を見れましたね。
法金剛院の後は、妙心寺内にある退蔵院へ。
余香苑では、八重紅枝垂れ桜が見ごろを迎えていました。
この後、市バスに乗って岡崎へ。
平安神宮では、たくさんの八重紅枝垂れ桜が見ごろになっていました。
また、岡崎疎水沿いの桜も満開を維持してましたね。
4月14日
4月14日は、東山区に桜を見に行きました。
泉山(せんざん)では、ソメイヨシノと枝垂れ桜がほぼ終わりとなっていました。
でも、智積院、妙法院、養源院では、八重紅枝垂れ桜がきれいに咲いていましたね。
晴天だったこともあり、この日は、どこの桜もとても美しかったです。
4月18日
4月18日になると、さすがにソメイヨシノはほとんどが散っていましたが、山の上ではまだ満開の桜を楽しめました。
西京区の善峯寺では、釈迦堂付近の八重紅枝垂れ桜が満開でした。
青空を背景に見ると、花の紅色がより濃く感じましたよ。
4月20日
4月20日は、遅咲き桜を見に上京区を中心に散策しました。
この頃になると、世間はすっかり桜のことを忘れている感じで、京都市内の旅行者や観光客の姿が急激に減り始めていました。
北野天満宮では、新種の北野桜が満開でした。
でも、参拝者の中で、北野桜が珍しい桜だと知っている人はほとんどおらず、静かに観賞できましたね。
京都御苑では、近衛邸跡で遅咲きの糸桜が満開になっていました。
また、出水の小川近くでは、遅咲きの八重桜も見ごろを迎え、華やかでしたね。
京都御苑は、この時期にしては、意外と観光客が多めでした。
なお、この日は、以下の桜の名所にも訪れています。
- 平野神社で見る遅咲きの桜・2017年
- 千本釈迦堂で見ごろを迎えた遅咲きの桜・2017年
- 千本ゑんま堂の見ごろの普賢象桜・2017年
- 雨宝院の散りゆく桜・2017年
- 白峯神宮の黄桜と普賢象桜・2017年
4月24日
4月24日が、今年最後のお花見です。
最初は嵯峨野に行き、その後で京都駅周辺の桜の名所に立ち寄りました。
嵯峨野の二尊院では、二尊院普賢象が見ごろに近づいていました。
もっとたくさんの花を咲かせていると思ったのですが、少し参拝する日が早かったようですね。
京都駅に戻った後は、梅小路公園へ。
梅小路公園では、珍種の桜がきれいに咲いていました。
その中でも、上の写真の左側の市原虎の尾が変わっていましたね。
梅小路公園の次は、六孫王神社に参拝しました。
緑色の花を咲かせる御衣黄(ぎょいこう)が、時間の経過で薄紅色に変わっており、2017年の京都の桜もそろそろ終わりだなと感じましたよ。
増え続ける旅行者と観光客
桜の季節になると、京都は多くの旅行者や観光客の方で賑わいます。
近年では、さらに人が増えて、今年は祇園白川のライトアップが安全性を確保できないという理由で中止されました。
おそらく、今後も桜の季節に京都を訪れる方は増えるでしょう。
海外からお越しの方や国内でも遠くから来られる方は、頻繁に京都の桜を見れないでしょうから、有名な桜の名所を訪れると良いと思います。
でも、京都府内や近隣府県にお住まいの方は、人出が多い桜の名所を避けて、あまり有名でないところにお花見に出かけた方が良いでしょう。
特定の桜の名所へ、ほぼ同時期に人が押し寄せると大混雑しますからね。
少しでも快適に桜を見るために近場からお越しの方は、時期をずらしたり場所を変えたりして、京都市内が混雑しないように協力しましょう。
ということで、今年は京都市中心部から離れている桜の名所や遅咲きの桜が咲く名所を多く紹介しました。
なお、これまでに見に行った桜の名所の写真は、京都桜photoに掲載していますので、来年以降のお花見の計画を立てる際にでも参考にしてください。