春に拝観した青蓮院の庭園・2017年

4月上旬。

京都市東山区の青蓮院に参拝しました。

青蓮院は、皇族関係者が代々住持をつとめてきた門跡寺院(もんぜきじいん)で、妙法院と三千院とともに天台宗の三門跡寺院に数えられます。

そのため、青蓮院は格式が高く、境内に建つお堂や庭園もどことなく気品を感じます。

一文字手水鉢に散る紅梅

青蓮院は、地下鉄東山駅から神宮道を南に5分ほど歩いた辺りに建っています。

拝観の入り口よりも少し南に進むと四脚門があり、その前に植えられている2本の桜が満開になっていました。

四脚門と桜

四脚門と桜

青蓮院周辺のソメイヨシノはまだ5分咲きほどだったので、この桜は別の品種でしょう。

満開の桜

満開の桜

時期的にみて彼岸桜でしょうか。

四脚門近くの桜を見た後、青蓮院の境内に入りました。

玄関で靴を脱ぎ、受付で拝観料500円を納めて建物内へ。

まずは、本堂と宸殿へと向かいます。

その途中に小御所が建っており、近くに植えられている紅梅が満開になっていました。

満開の紅梅

満開の紅梅

4月になっても梅がこんなにたくさんの花を咲かせているとは思いませんでしたよ。

ただ、盛りは過ぎているようで、風が吹かなくても紅色の花弁がひらひらと舞います。

その花弁は、根本近くの一文字手水鉢へと落ち、情緒ある景色を作り出していました。

一文字手水鉢に散る紅梅

一文字手水鉢に散る紅梅

この一文字手水鉢は、豊臣秀吉寄進のものです。

水面に映る紅梅もきれいでしたよ。

小御所を過ぎて本堂へ。

そして、中に入り青不動にお参りです。

さらに順路に従って宸殿の中に入り、襖絵を鑑賞しました。

庭園散策

客殿の華頂殿にやってきました。

華頂殿には、三十六歌仙の絵が展示されています。

また、縁側からは、相阿弥作と伝えられている庭園を鑑賞できます。

相阿弥の庭

相阿弥の庭

4月に入ったとは言え、相阿弥の庭には春が訪れていないようです。

玄関で靴を履き、庭園に下ります。

青蓮院は、庭園を散策できるのが良いですね。

小御所の近くにある池は、龍心池です。

龍心池

龍心池

石橋は、花崗岩の切石2枚を使った跨龍橋。

順路に従い、粟田山に登っていきます。

その途中にアシビがありました。

アシビ

アシビ

粟田山の中腹からは青蓮院のお堂が見下ろせます。

粟田山からの眺め

粟田山からの眺め

遠く嵐山の方まで見えるのですが、この日は曇っていたので視界が悪かったです。

左手に竹林を見ながら坂道を下っていきます。

竹林

竹林

そして、本堂を過ぎ、宸殿の南側にやってきました。

今回の参拝の目的は、宸殿の右前に植えられている左近の桜を見ることだったのですが、まだつぼみが赤く膨らみ始めたばかりで、花は全く咲いていませんでした。

左近の桜

左近の桜

まだ開花していないということは、遅咲きの八重紅枝垂れ桜でしょうか。

2017年の京都は、どこも桜の開花が遅れているので、青蓮院の左近の桜も例年よりも遅くなっているのかもしれません。

境内の南の塀際に植わっているクスノキ。

クスノキ

クスノキ

とても背が高く立派です。

親鸞聖人の手植えとも伝えられています。

12世紀以降の植樹と考えられているそうですから、年代的に親鸞聖人が植えていても不思議ではありませんね。

クスノキの奥にある鐘は、自由に撞くことができるので私も撞かせていただきました。

ゴーンとなった後の余韻が何とも心地良いです。

庭園の出口近くにやってきました。

椿が赤色の花をたくさん咲かせていましたよ。

椿

椿

青蓮院は、桜は植えられているものの数が少ないので、春の参拝者がそれほど多くありません。

春にのんびりと京都観光をしたい方におすすめです。

なお、青蓮院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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