元日に京都市左京区の平安神宮に初詣に行った後、近くの熊野神社にも参拝してきました。
熊野神社は、熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)、新熊野神社(いまくまのじんじゃ)とともに京都の熊野三山に数えられています。
創建が弘仁2年(811年)と古く、千二百年以上の歴史を持っています。
静かな境内
熊野神社は、東山丸太町の交差点に建っています。
京阪電車の神宮丸太町駅から丸太町通を、東に5分程度歩けば、熊野神社の鳥居の前に到着します。
鳥居の近くには、ナンテンの赤い実が成っていました。
それでは、熊野神社と刻まれた石柱を見ながら境内に入りましょう。
熊野神社の境内は、元日でも人が少な目です。
平安神宮が、とても人が多かったので、静かな神社に来ると、ほっとします。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
熊野神社の祭神は、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、天照大神、速玉男尊(はやたまのおのみこと)、事解男尊(ことさかのおのみこと)です。
治承2年(1178年)には、高倉天皇の中宮徳子が安産祈願のために勅使を遣わし、無事に安徳天皇を出産しています。
そのため、熊野神社に安産祈願で参拝される方もいらっしゃいます。
ちなみに京都には、安産祈願の神社が多くありますよ。
本殿にお参りを済ませた後は、境内西側のお稲荷さんにも商売繁盛を祈願しておきました。
お稲荷さんの隣には、春日大神、須賀大神、神倉神が祀られた社もあるので、こちらにもお参りしておくと良いでしょう。
境内東側に建つ祖霊殿。
どういった建物なのかはわかりません。
元日の熊野神社は地元の方くらいしか参拝しないのか、無人に近い状態でした。
現在の境内はあまり広くありませんが、以前は北は近衛通、南は竹屋町通、東は丸太町通、西は川端通の辺りまで神域があったそうです。
平安神宮4つ分くらいの面積ですね。
でも、応仁の乱で焼失した後、神域は狭くなり、さらに大正元年(1912年)の市電開通でも境内が削られて現在のようになっています。
祖霊殿の前にある八ッ橋発祥の地を示す石碑。
近くには有名な八ッ橋屋さんがあり、毎年、節分の日には無料接待が行われていますね。
それを目当てに節分の日に熊野神社に参拝したことが何度かあります。
本殿への参拝を終えたので、そろそろ境内から出ましょう。
鳥居付近にかかる絵馬が少ないのを見ると、正月三箇日に初詣に訪れる人がそれほど多くないのでしょうね。
節分の日は、とても賑やかなんですけどね。
なお、熊野神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。