永観堂の紅葉2009年

11月19日に京都市左京区の哲学の道の南付近に建つ永観堂に紅葉を観に行きました。

永観堂には、京都駅から地下鉄に乗車し、蹴上駅で下車して徒歩約15分ほどで到着します。

すでに13日あたりから見ごろを迎えていたようですが、19日もまだまだ見ごろの状態を保っていました。ただ、少し赤さが薄かったように思えます。

門をくぐると目に飛び込んでくる鮮やかな紅葉

永観堂の門をくぐるとそこは、赤、黄、緑と鮮やかな色をした葉が目に飛び込んできます。

門の先には、赤色や黄色に染まった木々が目に飛び込んできます。

門の先には、赤色や黄色に染まった木々が目に飛び込んできます。

最初の門をくぐったところまでは、拝観料を納めなくても入れるので、ここだけでも紅葉の美しさを十分に楽しめますね。

拝観料を納める前でも紅葉を楽しめます。

拝観料を納める前でも紅葉を楽しめます。

そして、拝観料1,000円を納めて、さらに中に入ると境内の半分くらいが紅葉していました。

かなり高めの拝観料ですが、紅葉シーズンは寺宝が特別に公開されるため、通常の拝観料よりも400円多く納めるようになっています。

拝観料を納めて境内に入場。

拝観料を納めて境内に入場。

境内に入場して、まずはじめに向かったのが釈迦堂です。こちらが諸堂拝観の入り口となっていて、通常非公開の寺宝を拝見することができます。

堂内は、撮影禁止だったので、ここからは文章のみの説明となります。

諸堂拝観の入り口・釈迦堂

諸堂拝観の入り口・釈迦堂

諸堂拝観は、釈迦堂からスタートし、阿弥陀堂がゴールです。

途中、御影堂などを通りますが、寺宝ばかりに目を奪われているとどういう経路で移動しているのかまったくわかりません。

私もどの建物を通ったのかあまり覚えていませんね。

堂内に展示されている寺宝には、仏画、襖絵、仏像など様々あります。中でも炎を描いた絵が迫力があり、光の加減なのか実際に燃えているように見えました。

そして、永観堂の寺宝の中でも特におすすめなのが、本尊の「みかえり阿弥陀」です。

この像は、阿弥陀堂に安置されているのですが、正面から拝むとそっぽを向いているような感じです。

何も知らずに拝むとひねくれているように思ってしまいますが、そうではなく、顔を左側に向けて後ろを振り返っているそうです。

その昔、永観堂の中興の祖・永観(ようかん)が行道をしている時に、その前に阿弥陀如来が現れて、「永観遅し」と言って振り向いたと伝えられています。拝観案内の解説を読むと、遅れている者を待つ思いやりと自分自身を見つめなおし正しく前へ進む姿勢を教えているとか。

なので、決して、ひねくれたお姿をしているのではありません。

みかえり阿弥陀は、正面だけでなく左側からも拝むことができますが、こちらからだと、しっかり目を合わすことができますね。

また、諸堂を拝観している時に唐門と呼ばれる天皇の勅使が使用した門を内側から見ることができました。

下の写真は、外側から撮影したものです。

天皇の勅使が使った唐門

天皇の勅使が使った唐門

この唐門の内側には、きれいに整えられた盛り砂が置かれています。

この盛り砂は、勅使が踏んで身を清めるために置かれていたものだそうです。

下の写真は、法然院の白沙段(はくしゃだん)ですが、永観堂の盛り砂もこのような形に整えられていました。

法然院の盛り砂

法然院の盛り砂

池の周りの鮮やかな紅葉

諸堂拝観を終えた後は、阿弥陀堂から出ていよいよ紅葉観賞です。

境内の中心に放生池という池があり、それを囲むようにたくさんの木が植えられていて、赤く色づいていました。

下は夢庵という休憩所のようなところから眺めた池周辺の写真です。

夢庵から見た放生池と紅葉

夢庵から見た放生池と紅葉

実際に観るともっと鮮やかなのですが、写真だとわかりにくいですね。

そして、今度は場所を変えて、夢庵とは反対側の南の方から池と周辺を眺めてみました。

こちらからの方が、紅葉がよく見えます。特にオレンジ色の紅葉が珍しく、ひときわ目立っていました。

東側から観た放生池

南側から観た放生池

次は、西側から東の山に向かって池と紅葉を眺めてみました。紅葉した赤色の葉の後ろに多宝塔があり、それを包むような形で背後に山があります。この山は、東山三十六峰のうちの南禅寺山か若王子山(にゃくおうじやま)ではないかと思われます。

放生池越しに見える多宝塔と背後の山

放生池越しに見える多宝塔と背後の山

下の写真は、拝観案内の表紙の写真と同じ場所から多宝塔を撮ったものです。葉が散っている枝がところどころに見えて拝観案内の表紙ほど鮮やかな紅葉ではありませんでした。

拝観案内の写真と同じ角度から見た多宝塔

拝観案内の写真と同じ角度から見た多宝塔

もちろん、多宝塔は下から見るだけでなく上がることもできます。建物内には入れません。

境内を見下ろすとあちらこちらで紅葉しているのがわかりますね。

多宝塔から見た境内

多宝塔から見た境内

そして、少し右を向くと大きなイチョウの木が見えます。

紅葉と言えば、赤色を連想しますが、黄色のイチョウもきらきら輝いているようで美しいですね。

多宝塔から見たイチョウの木

多宝塔から見たイチョウの木

その大きなイチョウの木の近くに行くと、一面金色のじゅうたんを敷いたようなたくさんの落ち葉が。

この空間だけ黄緑色と言うのか、なんとなく淡く光っているような感じでした。

イチョウの下は金色のじゅうたん

イチョウの下は金色のじゅうたん

以上で、永観堂の観賞拝観は終了です。

私が訪れた時は、紅葉の見ごろを迎えていたのですが、少し鮮やかさが足りなかった気がします。数日早く行くのが良かったのか、数日遅く行くのが良かったのかはわかりませんが、もう少し時期をずらしていれば、もっと鮮やかな紅葉を観れたかもしれませんね。

また、境内に入ってわかったのですが、中は意外と狭く感じました。

なお、永観堂は紅葉のライトアップも行っています。こちらは600円で拝観できるので、昼に訪れるよりもお得ですね。

ライトアップの模様については、「毎日を楽しく♪」さんのBianchiで行く京都永観堂紅葉ライトアップの記事や「京都写真(Kyoto Photo)」さんの永観堂のライトアップの記事で紹介されています。

どちらのブログも写真がきれいで、まさに「もみじの永観堂」といった感じです。ぜひ、ご覧になってください。

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