京都御苑の東にある寺町通を5分ほど南に歩くと行願寺というお寺が現れます。
行願寺は、西国33所霊場の第19番札所なので、ご朱印をいただくためにお参りをされた方もいらっしゃることでしょう。
私も6月初旬に行願寺にお参りに行ってきましたので、今回の記事では、その時に目にした珍しい花を紹介します。
ピンク色のアジサイ
行願寺は、革堂(こうどう)とも呼ばれています。
寛弘元年(1004年)に行円上人が創建したのが始まりです。
行円上人は、お腹に子供がいる母鹿を射てしまったことをとても後悔し、以後、その鹿の皮を常にまとって鹿を憐れみ続けたことから皮聖(かわのひじり)と呼ばれていました。
それが理由で、行願寺も革堂と呼ばれるようになりました。
それでは本堂にお参りです。
本堂に上がる階段の両脇には、鉢植えがいくつも置かれています。
右の鉢植えには、花をびっしりと付けた青いアジサイが植えられています。
そろそろ梅雨に入る頃なので、各地で少しずつアジサイが花を咲かせていることでしょう。
階段の左に植えられているピンク色の花もアジサイで、ダンスパーティーという種類だそうです。
中心から外側に向かって星のような花がいくつも咲いています。
ガクアジサイのような感じですが、ダンスパーティーの方が華やかさがありますね。その名にぴったりのアジサイです。
他にもいろいろな花が植えられており、黒色の本堂にちょうど良いアクセントとなっていましたよ。
寿老人堂
行願寺と言えば、都七福神巡りのお寺として知られています。
境内には、寿老人堂があります。
本堂だけでなく、寿老人堂にもお参りをしておけば、福がありそうですね。
都七福神めぐりのその他のお寺には、左京区の赤山禅院や東山区の恵美須神社などがあります。
7ヶ所全部に回るには、丸1日かかってしまいます。
でも、行願寺の寿老人堂の脇には、七福神全ての像が祀られているので、ここで七福神へのお参りを済ませてしまうのもひとつの手です。ただ、しっかりとご利益を授けてもらえるのかどうかはわかりませんけど。
今回、行願寺に訪れたのには特に理由はありません。
何気なくお参りに訪れたら、珍しいダンスパーティーというアジサイに出会えたということですね。
こういう思いがけない出会いがあるのも、京都散策の良いところです。
なお、行願寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。