3月中旬に京都市上京区の清浄華院に蜂須賀桜を見に行った後、寺町通を南に1分歩き、廬山寺(ろざんじ)に参拝しました。
2月の節分会が有名な当寺は、普段は人が少なく静か。
桜が咲き始めると京都は人が多くなりますが、それでも、廬山寺が大混雑することはありません。
十月桜がちらほらと
廬山寺には、地下鉄の今出川駅から南東に約8分歩くと到着します。
京阪電車の出町柳駅からだと南西に徒歩約11分です。
山門の前に立ち、それを覗くように境内の様子を窺うも人の気配はなし。
境内は、いつものように落ち着いているよう。

山門
山門をくぐったすぐの場所に植わる椿は、花を一つだけ咲かしていました。

椿
そろそろ終わりが近いのかと思いましたが、枝をよく見ると、固いつぼみがいくつもあり、これから花をたくさん咲かせる準備中。
山門の正面に元三大師堂が建っているのでお参りをしましょう。

元三大師堂
鳴らす鉦はやや甲高いカーンの音。
強くは叩いていないのですが、意外と境内に響きます。
元三大師こと慈恵大師良源が、天慶年間(938-947年)に北山に創建した与願金剛院が廬山寺の発祥。
寛元3年(1245年)に船岡山に移転した際、中国の廬山にちなみ、現在の寺名になっています。
ちなみに廬山寺の正式名は、日本廬山天台講寺です。
元三大師堂から南に歩き鐘楼付近へ。

鐘楼
空気はまだ冷たいものの、松の葉とコケが明るい緑色になっており、春がゆっくりと近づいているのを感じます。
秋から咲く十月桜は、花数が少なくなり、このまま終わってしまいそうに見えますが、春に再び多くの花を咲かせますよ。

十月桜
ソメイヨシノは枝だけ
南側の細い石畳の参道を東に歩きます。

南側の参道
カエデには、まだ葉がついておらず、参道が明るい。
境内の東側には、多くのソメイヨシノが植わっていますが、さすがにまだ開花する気配はなし。

境内の東側
ここも、これから木々に葉がつき出すと日陰になりますが、今は土がたっぷりと太陽光を浴びています。
きっと、土中でも小さな生き物たちが春の訪れを待っているはず。
境内の北東角には、慶光天皇廬山寺陵(きょうこうてんのうろさんじのみささぎ)。

慶光天皇廬山寺陵
昨年秋まで工事が行われていました。
石塔がたくさんあり、どれが慶光天皇のものなのか一目ではわかりませんが、おそらく中央にあるのがそれでしょう。
周囲の石塔は、東山天皇、光格天皇、仁孝天皇の皇子や皇女などのもの。
中に入って1基ずつ確認すれば、誰のものかわかりますが、これ以上向こうに行けなくなっているので、ただ眺めるだけ。
再び境内の西側に戻ってきました。

玄関
玄関は、源氏庭の拝観受付となっていますが、この時期に庭園を鑑賞する人は少ないよう。
境内の一角にひっそりと置かれた筆塚。

筆塚
日本画家の池田遥邨(いけだようそん)のものという以外は何も知りません。
筆塚は、これから木々が葉をつけ始めると緑の中に埋もれてしまいます。
その全身を拝みやすいのは、冬から3月の間だけですね。
そろそろ廬山寺から出ましょう。
静寂の境内にいたためか、頭がすっきりした気分になりましたよ。
この後は、下御霊神社に紅梅を見に行きます。
なお、廬山寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。