5月5日。
京都市伏見区の御香宮神社(ごこうのみやじんじゃ)に参拝しました。
御香宮神社は、貞観4年(862年)9月9日に境内から清泉が湧き出し、良い香りが広がり、これを飲むとたちまち病が癒えたことから、清和天皇より「御香宮」の名を賜っています。
昔から伏見の産土神(うぶすながみ)として崇敬され、今も地元の方たちの参拝が絶えません。
初夏らしい緑色の境内
御香宮神社には、近鉄電車の桃山御陵前駅、または、京阪電車の伏見桃山駅から東に約3分歩くと到着します。
緩やかな上り坂を歩いていくと、道路をまたぐように朱色の大きな鳥居が立っています。

鳥居
そして、鳥居をくぐって少し歩いた左手に御香宮神社の表門が現れます。

表門
この表門は、伏見城の遺構と伝わっていますよ。
表門をくぐると、北に向かってまっすぐに参道が延びています。

参道
参道にも石造りの立派な鳥居が立っています。
5月に入り、木々の葉の緑色が美しく感じますね。
鳥居の西側には、大きな狛犬が参拝者を睨みつけるように座っています。

狛犬
前足は丸くてかわいらしいのですが。
参道わきでは、この時期らしくツツジが咲いていましたが、花数は少なめでした。

ツツジ
他に椿も咲いていましたよ。
参道をまっすぐ進むと、中央が通り道になっている割拝殿が建っています。

割拝殿
割拝殿は、装飾が見事なので、初めて参拝した際は、じっくりと見ておきたいですね。
この日は、割拝殿に多くの参拝者がいました。
祈祷を受ける人も多く、何かの行事が行われていたのでしょうか。

本殿
本殿の前では、祈祷が行われている最中でしたが、一般の参拝者もお参りできるようになっていました。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
本殿には、神功皇后や応神天皇など9柱の祭神を祀っています。
本殿の北西には、末社がいくつか並んでいます。
その中に徳川家康を祀る東照宮もあります。

東照宮
御香宮神社は、徳川家康とも深い縁があり、現在の本殿は家康によって建立されています。
家康は、伏見滞在中に3人の子を授かっていることから、当社は徳川家からも篤く崇敬されてきました。
末社が並ぶ辺りには、カエデが数本植えられており、黄緑色の若葉が、太陽に照らされ透き通るように輝いていました。

新緑
カエデは、紅葉がきれいですが、初夏の新緑も美しいです。
本殿の脇から流れ出ている御香水。

御香水
参拝者は、御香水を汲むことができますから、お参りする際は水筒などを持参しておきましょう。
御香水は、昭和57年(1982年)に復元され、同60年に環境省から名水百選に認定されていますよ。
そろそろ境内から出ましょう。
短い時間でしたが、初夏らしい景色を見られ、良いお参りができました。
この後は、乃木神社に参拝します。
なお、御香宮神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。