冬に参拝した新熊野神社・2025年

2月上旬に京都市東山区の養源院に参拝した後、南東に約5分歩き、新熊野神社(いまくまのじんじゃ)を訪れました。

新熊野神社は、生涯に33度も熊野詣でに行った後白河上皇が院御所の法住寺殿の鎮守社として創建した神社で、京都の熊野三山の一つに数えられています。

かつては広大な敷地を持っていましたが、今は、その規模が縮小されスーパー1軒分くらいになっていますね。

樟龍弁財天にお参り

新熊野神社には、京阪電車の七条駅から南東に約10分歩くと到着します。

東大路通に面する鳥居の前にやって来ました。

鳥居

鳥居

鳥居をくぐった左手には、後白河上皇が植えたと伝わるオオクスノキがあり、その前には、大樟(くすのき)さんの「さすり木」が立っています。

大樟さんの「さすり木」

大樟さんの「さすり木」

さすり木は、すべすべして触り心地が良いですよ。

大樟さんの「さすり木」の正面は斎場となっており、人が入れないように縄が張られています。

斎場

斎場

斎場の西に本殿が建ち、その前には拝殿も建っています。

参拝者は、拝殿の前から本殿に向かってお参りをします。

それでは、お参り。

拝殿

拝殿

かつての新熊野神社は、西に流れる鴨川を熊野川に見立てると、熊野本宮大社をそのまま京都に持って来たような地形になっています。

参道わきには、数日前に降った雪が少し残っていました。

参道わきの雪

参道わきの雪

後白河上皇お手植えのオオクスノキの前にやって来ました。

大樟

大樟

いつ見ても立派なクスノキですね。

このクスノキは、樟大権現(くすのきだいごんげん)と呼ばれ、影向(ようごう)のオオクスノキとして新熊野神社の自然信仰の象徴となっているとのこと。

ちなみに影向とは、神仏が現れることを意味します。

樹齢は900年で今も成長を続けていることから、健康長寿病魔退散のご利益を求める人が後を絶たないそうです。

また、延びたオオクスノキの巨枝が、龍が空を飛んでいるように見えることから、龍に乗った弁財天、樟龍弁財天(しょうりゅうべんざいてん)としても信仰されています。

弁財天は、ヘビの姿をしていることもあるので、巳年の今年は樟龍弁財天に祈願すると、大いに健康長寿と病魔退散のご利益を授かれそうです。

斎場の近くにある今熊野猿楽図。

今熊野猿楽図

今熊野猿楽図

当社は、観阿弥・世阿弥父子が室町幕府3代将軍足利義満の前で猿楽能を披露した地とされています。

境内の北東角にある若宮社と下之社。

末社

末社

若宮社と下之社の裏側は京の熊野古道となっており、様々な展示物が置かれていますよ。

新熊野神社に参拝した際は、京の熊野古道も歩いておきたいですね。

見上げるオオクスノキ。

鳥居と大樟

鳥居と大樟

鳥居と比較すると、その巨大さがわかります。

いったいどこまで大きくなるのでしょうか。

こちらは、新熊野神社の全景を再現した模型です。

新熊野神社全景

新熊野神社全景

社殿の配置がわかるようになっていますよ。

そろそろ新熊野神社から出ましょう。

境内で梅が咲いているかと思ったのですが、まだ開花する気配がありませんでした。

この後は、智積院に参拝します。

なお、新熊野神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

宿泊