5月下旬に京都府乙訓郡大山崎町の離宮八幡宮に参拝した後、大念寺を訪れました。
大念寺に参拝するのも久しぶりで、どのようなお寺だったか、ほとんど記憶がありません。
小さなお寺だったことは覚えているのですが。
急な石段の先の表門
大念寺には、JR山崎駅から北東に徒歩約10分の場所にあります。
阪急電車の大山崎駅からだと徒歩約15分ですね。
天王山の登山道の入り口にやってくると、急な上り坂が現れます。
天王山に登る最初の試練ですね。
そして、5分ほど歩いた先にこれまた急な石段が現れます。
この石段が、大念寺の参道です。
石段を上るだけで足腰が鍛えられます。
表門の前に着いたときには、軽く息切れしていました。
無人の境内
表門をくぐると、正面に本堂が建っています。
境内は、過去の記憶に残っていたとおり、あまり広くありません。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
説明書によれば、大念寺は、弘治元年(1555年)に大山崎在住の井尻但馬守長助が京都市東山区の知恩院の徳誉光然上人を開山として建立したのが始まりです。
大念寺に安置されている阿弥陀如来立像は、西山往生院の証空上人の念持仏として造られ、後に大念寺に納まることになりました。
像高は82cmで、漆箔を施し、鎌倉時代の新様である玉眼を用いているそうですが、本堂の外からでは見ることができませんでした。
天台系阿弥陀像の古様を忠実に表現している優れた仏像で、経巻などの像内納入品も確認されているとのこと。
こちらは寺務所のようです。
近くには、カエデが植えられており、新緑がきれいです。
サツキはちらほらと咲いている程度ですね。
境内には、小さな庭園もありました。
庭園には、細い石橋がかかっています。
こちらは鐘楼。
大念寺は、幕末の蛤御門(はまぐりごもん)の変に巻き込まれ、表門を残し全焼しています。
現在の規模に再建されたのは、明治時代だそうです。
この日、境内にいたのは私だけでした。
さすがに急な石段を上って大念寺に参拝する人は少ないようです。
本堂のわきには、たくさんの石仏が置かれています。
石仏の近くには墓地がありました。
墓地付近に出口があったので、そこから出ることに。
来る時も、ここから入れば、急な石段を上らずに済んだことに後から気づきましたよ。
この後は、宝積寺に参拝します。
なお、大念寺の詳細については以下のページを参考にしてください。