8月中旬。
京都市東山区の養源院に参拝しました。
養源院は、参道に多くのカエデが植えられており、11月の紅葉が美しいお寺として知られています。
夏は、そのカエデが緑色の葉をたくさん付け、強い生命力を感じますね。
養源院には、5月下旬に訪れたのですが、その時は新型コロナウイルスの影響で門が閉ざされており、中に入ることができませんでした。
でも、今は以前のように境内に入れるようになっています。
緑の参道を歩く
養源院には、京阪電車の七条駅から東に5分ほど歩くと到着します。
三十三間堂の東隣ですね。
養源院の山門の前にやってきました。
山門をくぐり参道へ。
石畳がまっすぐ東に延びています。
その左右を緑色のカエデが壁のように挟んでいます。
この日は、最高気温が39度の予報と非常に暑い京都でした。
日差しが強く、少し歩くだけでも汗が出ます。
でも、日差しが強いほど、カエデの緑色の葉に透明感を感じますね。
参道の北側に立つ毘沙門堂にお参りをしましょう。
緩やかな上り坂の参道を奥まで進むと、八重紅枝垂れ桜が植えられています。
桜も、今は緑色。
カエデよりも、深みのある緑ですね。
仲良しのネコたち
鐘楼の近くのサルスベリは、赤色の花を咲かせていました。
でも、写真だとちょっとわかりにくいですね。
本堂の近くには、ネコがたくさんいましたよ。
兄弟でしょうか。
2匹の猫が夏なのに仲良く引っ付いています。
このところ、養源院では、ネコをよく見かけます。
お寺で飼っているのでしょうか。
この日は、全部で6匹のネコがいましたが、どれも体が小さかったので、今年生まれたばかりなのかもしれません。
養源院を訪れたときは、よく小さなネコを見かけますが、毎年のように子ネコが生まれているのでしょうか。
養源院は、豊臣秀吉の側室の淀殿が、父の浅井長政の菩提を弔うために創建したのが始まりです。
後に淀殿の妹で徳川秀忠に嫁いだ崇源院(お江)が、伏見城の遺構を用いて再建しました。
その時に使われたのが、有名な血天井です。
さらに崇源院の娘の東福門院和子(とうふくもんいんまさこ)が、崇源院の七回忌の年に父秀忠が亡くなったので、両親の大きな位牌を造り、また、兄の家光が亡くなった時にも位牌を安置し、以後、徳川将軍の位牌所となりました。
本堂の入り口には、徳川家の家紋の三つ葉葵が見られます。
本堂を拝観すれば、血天井を見られますよ。
それにしても、青空の下で見るカエデの緑は美しいですね。
まだ5月頃の新緑のような透明感がありましたよ。
夏の養源院は、ちらほらと参拝者の姿を見かけましたが、境内にはほとんど人がいませんでした。
夏の京都は、どこも人が少ないのが良いですね。
なお、養源院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。