1月中旬。
京都市左京区の熊野若王子神社(くまのにゃくおうじじんじゃ)に参拝しました。
熊野若王子神社は、哲学の道の南の入り口である若王子橋のすぐ近くに建っており、桜が咲く季節になると哲学の道の桜を見に訪れた観光客の方たちがよく参拝しています。
でも、それ以外の季節だと、参拝者は少な目です。
参拝者が少ない境内
熊野若王子神社は、市バス停「永観堂南禅寺道」から東に徒歩約7分の場所に建っています。
地下鉄蹴上駅からだと北に15分ほど歩かなければなりません。
熊野若王子神社の前にやってきました。
さすがに冬ですね。
木々から葉が落ちて寂しい風景です。
入り口の近くには、ご神木のナギの木があります。
詳しい樹齢はわかっていないようですが400年を超えていると推測されています。
ナギは、古来から紀州熊野三山詣、伊勢参宮などの折にミソギの木として用いられていたとのこと。
当社は、京都の熊野三山のひとつに数えられているので、ナギの木をご神木としたのかもしれませんね。
境内に入ります。
参拝者の姿が見えません。
やっぱり、春や秋の観光シーズン以外は参拝する人が少ないのでしょうね。
私も、熊野若王子神社の近くを通りかかることはよくありますが、前回の参拝者からは数年たっています。
それでは本殿にお参りをしましょう。
熊野若王子神社は、永暦元年(1160年)に後白河法皇が紀州権現を勧請(かんじょう)したのが始まりと伝えられています。
近くに建つ永観堂を創建した真紹が鎮守社として創建したとも言われていますね。
社名の若王子は、祭神として祀られている天照大神の別号が若一王子(にゃくいちおうじ)であることから付けられたとされています。
本殿脇にある宝形(ほうぎょう)。
この宝形は、以前に境内にあった地仏堂の屋根にあったものだとか。
地仏堂には薬師如来坐像が安置されていたのですが、明治4年(1871年)の神仏分離の際に移転されました。
現在は、国宝として奈良国立博物館に所蔵されているということです。
本殿の前に座る狛犬。
狛犬の下には、数日前に降った雪の固まりがありました。
手水屋の近くではナンテンが赤い実をつけていましたよ。
境内の西側には恵比須殿が建っています。
その名のとおり恵比須さまが祀られています。
こちらにも商売繁盛を祈願しておきましょう。
私が熊野若王子神社にいる間、参拝に訪れた方は1名だけでした。
さすがにこの時期になると初詣で参拝する方も少なくなるんでしょうね。
なお、熊野若王子神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。