京都の紅葉狩りコース-圓光寺、詩仙堂、金福寺編

秋の京都観光の定番は紅葉狩り。

京都には、たくさんの紅葉の名所があり、どこに行っても美しいモミジを見られます。

例えば、叡山沿線沿いの一乗寺は、圓光寺、詩仙堂、金福寺(こんぷくじ)といった紅葉の名所が密集しています。

移動時間があまりかからないので、一乗寺界隈に紅葉狩りに出かけた時は、この3ヶ所を拝観すると良いでしょう。

圓光寺

圓光寺は、市バス停「一乗寺下り松町」から徒歩10分程度です。

叡山電車の一乗寺駅からだと、徒歩15分程度ですね。

京都駅からバスで行くなら、市バス5号系統「岩倉操車場行」に乗車してください。

電車を使うなら、JRに乗車して東福寺駅で京阪電車に乗り換え、さらに出町柳駅で叡山電車に乗り換えて、一乗寺駅で下車してください。

圓光寺の境内には、十牛の庭と呼ばれるカエデがたくさん植えられている庭園が配されています。

全てのカエデが一時期に紅葉するのではなく、早く色づくものや遅く色づくものなど、カエデごとに紅葉時期がずれています。

そのため、十牛の庭では、真っ赤なモミジ、オレンジ色のモミジ、黄色のモミジが混ざった景色を楽しめるのが特徴です。

圓光寺

圓光寺

圓光寺の紅葉は、本堂の縁側に座って観賞するのがおすすめです。

のんびりとくつろぎながら紅葉を見ていると、とても贅沢な時間を過ごしているような気分になりますよ。

ただ、南向きなので逆光となり、写真撮影がしにくいという難点はあります。

また、庭園内も散策でき、様々な角度から十牛の庭の紅葉を見られます。

写真撮影は庭園散策中の方がしやすいですね。

さらに裏山から庭園を見下ろすこともできます。

諸堂に囲まれた紅葉を眼下に見る風景は、普段見る機会がなく新鮮です。

下から見るとまだ青葉が多く残っている時期でも、木の上の方は早くに紅葉が進んでいて、見ごろに早いかなと思える時期でも赤色のモミジが多めです。

白砂に龍が踊っているような奔龍庭と紅葉の景色も一見の価値があります。

なお、圓光寺の拝観料は通常800円ですが、2025年は11月10日から12月10日の期間は1,500円となり、拝観には圓光寺の公式ホームページで事前予約が必要です。

詩仙堂

詩仙堂は、圓光寺から南に3分ほど歩いた辺りに建っています。

近年、とても人気が出てきたお寺で、紅葉の時期になると、たくさんの拝観者が押しかけます。

あまり、落ち着いて紅葉を観賞できませんが、書院からの紅葉風景は一度は見ておきたいですね。

詩仙堂

詩仙堂

詩仙堂は、庭園の散策もできます。

紅葉だけでなく、フジバカマなどの秋の花も一緒に見られるのも詩仙堂の魅力。

上段の庭と下段の庭からなる高低差のある庭園なので、見上げる紅葉や見下ろす紅葉を楽しめ、他の紅葉名所とは一味違った紅葉狩りを体験できますよ。

書院から見る紅葉と庭園を散策しながら見る紅葉で異なる趣があり、同じお寺でありながら様々な楽しみ方ができるのも詩仙堂の特徴です。

なお、拝観料は700円です。

金福寺

金福寺は、詩仙堂から南に5分ほど歩いた辺りに建っています。

詩仙堂の混み具合と比較すると、金福寺はとても空いています。

本堂の前に広がる枯山水庭園を囲むようにカエデが植えられており、日差しをいっぱいに浴びた葉が秋になると真っ赤に色づきます。

金福寺

金福寺

また、金福寺には、山の中腹に茅葺屋根の芭蕉庵と呼ばれる庵があります。

その芭蕉庵と一緒に見る紅葉も、江戸時代を感じさせるような情緒があって、その時代の俳人や粋人になったかのような気分に浸れます。

芭蕉庵へと続く石段に立ち止まり、枯山水庭園と紅葉を見下ろすのもおすすめ。

庭園の石畳を歩きながら見る紅葉も、晩秋の京都の雰囲気がしみじみと感じられますよ。

なお、金福寺の拝観料は500円です。

圓光寺、詩仙堂、金福寺の3ヶ所の拝観は2時間ほどかかります。

各お寺の移動時間を含めると2時間30分ほど、京都駅との往復も含めると4時間ほどですね。

一乗寺駅周辺には、多くのお店があるので昼食は駅の周辺で済ますと良いでしょう。

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