初秋に訪れたい京都の萩の名所

夏が終わり9月に入ると、初秋の涼しい風が吹き、京都観光に適した気候になります。

でも、この時期の京都はいったい何を見に行ったら良いのかわからないといった方が多いのではないでしょうか。

紅葉は11月だし、確かに初秋の京都は見るものがあまりないように思いますが、9月中旬から10月上旬にかけては萩がきれいに咲きますから、萩の名所を訪れるのがおすすめです。

今回の記事では、私が訪れたことのある初秋に訪れたい萩の名所を紹介します。

梨木神社

京都で最も有名な萩の名所は、京都市上京区の京都御苑の東隣に建つ梨木神社(なしのきじんじゃ)です。

鳥居の近くや参道の両脇に人の背くらいある萩がたくさん植えられており、赤色や白色の小さな花を無数に咲かせます。

拝殿の周囲や本殿の前も、建物が埋まるのではないかというほど多くの萩が植えられていますね。

梨木神社

梨木神社

梨木神社では、9月下旬に萩まつりも行われ、各種奉納行事を見られます。

抹茶席も出ますよ。

2024年の萩まつりは、9月21日から23日の3日間です。

参道わきにはカフェもあり、ここから萩を鑑賞することもできます。

大聖寺

京都御苑の北西にある大聖寺(だいしょうじ)も萩の名所ですが、あまり人に知られていません。

御寺御所とも呼ばれる大聖寺は、建物の中に入ることはできませんが、山門をくぐった先の敷地には誰でも入れます。

その敷地内に10ヶ所ほど、萩が等間隔に植えられています。

大聖寺

大聖寺

塀際に植えられた萩とお寺の建物が、初秋の京都らしさを感じさせてくれます。

訪れる人はほとんどおらず、満開の萩を独り占めできますよ。

常林寺

京都市左京区の京阪電車の出町柳駅からすぐの世継子育地蔵尊で知られる常林寺も、比較的有名な萩の名所です。

山門には、萩の寺と書かれていますよ。

境内は、ほとんどが萩に埋め尽くされており、初秋には、萩の寺と呼ぶにふさわしい景色を見ることができます。

常林寺

常林寺

赤色や白色の萩の花が見ごろを迎えた時は圧巻です。

小さな萩の花も、これだけたくさん植わっていると華やかになりますね。

平安神宮

同じく京都市左京区の平安神宮でも萩を見られます。

萩は、南神苑と東神苑に植えられているので、初秋に参拝した際は神苑を拝観しましょう。

平安神宮

平安神宮

南神苑は、小川の脇に萩が植えられており、他にオミナエシ、シオン、ヒガンバナ、フジバカマなども見られます。

また、東神苑は、大きな栖鳳池のほとりの遊歩道で萩を見ることができます。

平安神宮の萩は、6月から咲き始めるため花期が長めです。

毎年9月19日には、神苑の無料公開が行われるので、その時に平安神宮に萩を見に行くのがおすすめですよ。

真如堂

京都市左京区の真如堂(しんにょどう)でも、萩を見られます。

萩は、赤門付近、本堂の南側に植えられています。

真如堂

真如堂

真如堂は、花の寺として知られており、一年を通して様々な花を見られますが、初秋の萩も見ておきたいですね。

また、この時期は、フヨウやムラサキシキブも見ごろを迎えます。

紅葉の時期には人が多い真如堂ですが、初秋は人が少なく落ち着いて参拝できますよ。

迎称寺

真如堂の赤門から1分ほど北に歩いたところに建つ迎称寺(こうしょうじ)は、塀際にたくさんの萩が植えられています。

迎称寺

迎称寺

今にも崩れてきそうな築地塀ですが、それが味わい深く、初秋の萩と調和しています。

訪れる人はほとんどいませんが、道路を歩きながらの観賞になるので自動車には気を付けましょう。

勝念寺

京都市伏見区の京阪電車の丹波橋駅、または、近鉄丹波橋駅から西に約5分下り坂を歩いたところに建つ勝念寺は、萩が咲く9月中旬から下旬にかけて、萩振る舞いが行われ境内が公開されます。

初秋の勝念寺は、どこを歩いたら良いのかわからないほど、たくさん萩が育っています。

勝念寺

勝念寺

萩の見ごろ時期には、花数が非常に多くなり、境内全体が薄紫色の花で覆われます。

この辺りは、観光で訪れる人が少ないのですが、萩振る舞いの期間は、大勢の観光客の方が勝念寺を訪れます。

一度、勝念寺の萩を見たら、また次の年も見に来たくなりますよ。

初秋に京都に行きたいけども、どこに行ったら良いかわからないという方は、萩の名所を訪れてはいかがでしょうか。

本格的な観光シーズン前なので、落ち着いて散策できますよ。

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