大聖寺で萩が見ごろを迎える・2021年

9月下旬に京都市上京区の京都御苑を散策した後、大聖寺(だいしょうじ)を訪れました。

大聖寺には、あまり行くことがないのですが、初秋には萩が咲くことから、9月になると訪れたくなります。

ここが、萩の名所だと知っている人は少ないでしょうね。

満開になった萩

大聖寺は、地下鉄の今出川駅を出てすぐの場所に建っています。

烏丸通を挟んで、同志社大学の西隣ですね。

大聖寺の山門の前にやって来ました。

山門

山門

周辺は、学生さんが多いですが、大聖寺の中に入る人はいません。

普段から見慣れているので、気に留めないのかもしれませんね。

山門をくぐると、境内の両脇にたくさんの萩が植えられています。

境内

境内

西の塀際では、赤色の萩が満開になっていました。

赤色の萩

赤色の萩

白色の萩も多くの花を咲かせ見頃です。

白色の萩

白色の萩

萩の奥には玄関がありますが、普段は中に入ることはできません。

萩と玄関

萩と玄関

大聖寺は、臨済宗単立の尼門跡寺院です。

門跡寺院は、代々皇室関係者が入寺してきた寺院で、当寺は、足利義満の正室の叔母にあたる日野宣子が、花の御所内にあった岡松殿に住まい、没後に寺としたものです。

文中年間(1372-1375年)に後円融天皇皇女の護渓理栄宮(ごけいりえいのみや)が入ってのち、光格天皇皇女の普明浄院宮(ふみょうじょういんのみや)まで24代、代々内親王が入寺しています。

どの萩もちょうど見ごろを迎えています。

萩の向こうに先ほどくぐった山門が見えます。

赤色の萩と山門

赤色の萩と山門

東側の塀際の萩は、背が低いです。

背が低い萩

背が低い萩

以前は、どの萩も背が高く、塀際がうっそうとしていたのですが、今は手入れされて、どの萩も小ぢんまりとしています。

白色の萩と松。

萩と松

萩と松

初秋のお寺らしい風景です。

萩の後ろには、ひっそりと花の御所跡を示す石碑が置かれています。

花の御所の石碑と萩

花の御所の石碑と萩

大聖寺が建つ辺りは、かつて、室町幕府の花の御所があった場所とされています。

塀際ではススキも穂を伸ばしていました。

ススキ

ススキ

9月も下旬となると、景色も少しずつ秋らしさを感じられるようになりますね。

私が大聖寺にいる間、境内には他に男性が1人いらっしゃっただけでした。

今出川通がすぐ近くなので、静かではありませんでしたが、落ち着いて萩を見ることができましたよ。

大聖寺の萩は、10月初旬までは見ごろを保っているのではないでしょうか。

この後は、相国寺にスイフヨウを見に行きます。

なお、大聖寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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