7月24日。
この日は、祇園祭の後祭の山鉾巡行が行われます。
そして、山鉾巡行が行われるのと同じ頃、花傘巡行も行われ、四条通を八坂神社に向かって進んでいきます。
ということで、八坂神社の西楼門前、祇園石段下に花傘巡行を見に行ってきました。
子供たちの元気な掛け声とともに進む子ども神輿
八坂神社には、京阪電車の祇園四条駅から四条通を東に約5分歩くと到着します。
花傘巡行は、令和5年(2023年)から巡行する道が変更され、午前9時30分に四条烏丸近くの下京中学校成徳学舎を出発し、四条通を東に進んで、午前11時に八坂神社の南楼門に到着します。
祇園石段下に花傘巡行がやって来るのは午前10時30分頃だろうと予想し、それより10分ほど早く祇園石段下の交番付近で待つことに。
時刻は、午前10時40分頃。
花傘巡行の先頭が見えてきました。
花傘巡行の歴史は浅く、昭和41年(1966年)から始まりました。
前祭(さきまつり)と後祭の山鉾巡行を7月17日に統合して行うようになったことにより、還幸祭に先立つ後祭の行事がなくなったため、後祭の意味を伝えるべく花傘巡行連合会を結成して行うようになったのが花傘巡行です。
当時は経済活動優先の時代だったため、山鉾巡行を2回も行うのは経済に影響を与えるとして、前祭と後祭の山鉾巡行が統一されたのですが、平成26年(2014年)に再び後祭の山鉾巡行が復活しています。
今では、京都の経済は観光が担っていると言っても過言ではなく、後祭の山鉾巡行の復活も経済の視点からだったのでしょう。
熱中症の危険性や新型コロナウイルスの流行などで中止された年もありましたが、後祭の山鉾巡行復活後も、花傘巡行は継続して行われています。
花傘巡行で最初に登場するのは、子ども神輿です。
子供たちが、元気に「ホイットー」の声を上げ進んでまいりました。
子供用の小さな神輿とは言え、重たそうですね。
時折休みながら、祇園石段下に近づいていきます。
神輿は、何基か出ており、どの神輿も、子どもたちが大きな声を出して引いていきます。
神饌花車
子ども神輿の次に登場したのは、神饌行列です。
笠を被った巫女さんのような姿をした女性たちが進んできました。
神饌行列の後に続くのは、華やかな神饌花車。
神饌花車や花傘は、葵祭のような雰囲気がありますね。
目の前を通過していく子ども神輿。
そして、子ども神輿が西楼門前に進むと、さし上げを披露。
さらに「まーわせ」の合図とともにさし回しも行われました。
神幸祭や還幸祭の神輿渡御も顔負けの威勢の良さでしたよ。
馬長
子ども神輿が西楼門前でさし回しをしている間、花傘巡行の行列は一旦停止します。
神饌花車の後ろの馬長たちも神輿のさし回しが終わるのを待っていますね。
神輿が西楼門前から東大路通を南に進み始めると、後続の行列もゆっくりと進み始めました。
花傘巡行は、これから花傘娘や舞妓さんが登場する後半へと続いていきます。
宿泊
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