1月上旬に京都府宇治市の恵心院に参拝した後、西に約8分歩き、縣神社(あがたじんじゃ)を訪れました。
縣神社は、それほど大きな神社ではありませんが、平等院の鎮守社であったことから、その歴史は平安時代にまでさかのぼります。
上代に宇治県の守護神として創建されたとの説もあるので、平安時代よりも昔から存在していたとも考えられている古社です。
巨木が目立つ境内
縣神社には、JR宇治駅から南東に徒歩約8分で到着します。
京阪電車の宇治駅からだと南に徒歩約10分です。
入り口には、石造りの鳥居が立っています。
扁額には、「縣神社」の文字が記されていますね。
鳥居をくぐった先の手水舎にある手水鉢は、たくさんの花で埋められていました。
最近は、多くの寺社でこのような花手水が見られるようになっています。
それぞれの寺社で趣向が凝らされ、季節の花を見ることができます。
参道をまっすぐ進んだ先に立派な本殿があるので、お参りをしましょう。
祭神は、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)です。
境内には、小さな祠があり犬の写真が貼ってありました。
縣神社にお参りすると、いつも境内に犬がいたのですが、どうやら亡くなったようです。
とてもおとなしい犬で、体を撫でても嫌そうにせず、参拝者を出迎えてくれました。
下の写真は、2018年春に撮影したものです。
このように境内に寝転んで参拝者を迎えていたんですよ。
奉納された心願成就の絵馬は、葉の形をしています。
大きなご神木。
かつて、この辺りは、縣の杜(もり)と呼ばれており、たくさんの巨木が茂っていたそうです。
その中でも、ムクのご神木は、高さ26メートル、幹周4.4メートルもあり、宇治市名木百選に選ばれています。
境内の西側には、毎年6月5日に催されるあがた祭で登場する梵天御輿(ぼんてんみこし)の梵天の奉納所があります。
白色のお札のようなものがたくさん付いた梵天は、遠くからだと、大きな人魂のように見えますね。
境内に植えられている梅は、つぼみが膨らみ始めていました。
この様子だと、1月中には開花しそうです。
今年の京都の梅は、例年よりも早く咲き始めるかもしれませんね。
本殿の西側に建つ神楽殿。
その前に植えられている枝垂れ桜は、木の花桜と呼ばれています。
まだ1月なので、さすがに枝だけの状態でしたが、3月の終わり頃にきれいに咲いた姿を見られますよ。
そろそろ縣神社から出ることに。
境内の大きなご神木から、強い生命力を授かれたような気がします。
良いお参りができました。
なお、縣神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。