7月中旬に京都市東山区の建仁寺にハスを見に行った後、西隣の禅居庵に参拝しました。
禅居庵には、多くのキキョウが植えられており、夏になると青色の花をたくさん咲かせた姿を見ることができます。
キキョウは、秋の七草の一つですが、夏場に見ることが多い花です。
石碑が立つ
禅居庵には、京阪電車の祇園四条駅から南東に約6分歩くと到着します。
建仁寺の境内の南西角に禅居庵の山門があるので、建仁寺から禅居庵に入るなら、こちらが便利です。
山門の近くにピカピカの石碑が立っていました。
石碑には、「當庵 開基大鑑禅師塔處 鎮守大聖摩利支尊天」と刻まれていました。
禅居庵の開山は、鎌倉時代に元からやって来た清拙正澄(せいせつしょうちょう)で、大鑑禅師ともいいます。
また、禅居庵は摩利支天を祀っていることから摩利支天堂とも呼ばれています。
石碑がいつ建立されたのか、後ろに回って確認したところ令和4年(2022年)3月であることがわかりました。
まだ、できて間もないから、鏡のようにピカピカしていたんですね。
キキョウが咲く境内
山門をくぐると、石畳の参道とコケが植えられた落ち着きのある空間に入ります。
コケのしっとりとした緑色を見ていると、気分的に暑さが和らぎますね。
キキョウはコケの上にたくさん植えられています。
どのキキョウも青色の花を咲かせていましたが、今年はやや花数が少ないように見えます。
見ごろ時期がずれていたのでしょうか。
倒れかかっているキキョウも目立ちますね。
雨の影響でしょうか。
石畳の参道を南に少し歩くと西の本堂へ向かう細い道に入ります。
この道は、ゆずりあいの道と呼ばれています。
その名のとおり、譲り合わなければ、すれ違うことができないほど細い道です。
ゆずりあいの道では、白色のキキョウが咲いていました。
花数は少なかったですが、涼しげな姿でしたよ。
手水鉢には、イノシシがおり、近づくと自動で口から水が流れるようになっています。
腕に汗をかきましたから、手水で洗い流していきましょう。
そして、本堂の前にやって来ました。
本堂の前にはムクゲが植えられているのですが、まだ花は咲いていませんでした。
ムクゲが咲くのは8月に入ってからでしょうか。
それでは、本堂の摩利支天にお参りをしましょう。
禅居庵は、普段から参拝者が少ないお寺ですが、この日は無人でした。
禅居庵の西隣には小学校があったのですが、今は校舎が壊され見晴らしが良くなっていましたよ。
禅居庵のキキョウは、9月上旬までは見ることができるのではないでしょうか。
なお、禅居庵の詳細については以下のページを参考にしてみてください。