三十三間堂や智積院など東山七条の観光に便利なホテル

京都の東山は、祇園や清水が有名で多くの旅行者や観光客が訪れます。

同じ東山にありながらも、忘れられがちなのが東山七条の観光名所です。

東山七条は、三十三間堂といった歴史ある観光名所の他、和の展示物を鑑賞できる京都国立博物館もあり、見どころの多いところです。

時間をかけてじっくりと散策したい観光名所が多いので、遠方から東山七条にお越しの場合は宿泊するのがおすすめです。

フォーシーズンズホテル京都

東山七条にはいくつかホテルがありますが、その中でもフォーシーズンズホテル京都は、東山七条の風情をより感じられます。

フォーシーズンズホテル京都

フォーシーズンズホテル京都

敷地内には、平安時代末期に平重盛の別邸「小松殿」にあったといわれる積翠園という池泉回遊式庭園があります。

平家の栄華の跡をしのぶことができるフォーシーズンズホテル京都は、京都駅から市バスに約10分乗車し、「東山七条」で下車してすぐです。

京都の文化を体験できる様々なサービスもありますよ。

東山七条の観光名所

東山七条の観光名所をいくつか紹介します。

知名度はそれほど高くありませんが、どこも興味深いところなので、京都観光で一度は訪れたいですね。

妙法院

フォーシーズンズホテル京都の南隣にある妙法院は、天台宗の三門跡寺院の一つに数えられるお寺です。

門跡寺院(もんぜきじいん)とは、代々皇族関係者が住持をつとめてきたお寺のことです。

妙法院も門跡寺院で、格式の高いお寺なのですが、誰でも参拝できるのがありがたいですね。

秋が深まる11月には、境内のカエデがきれいに紅葉し、門跡寺院特有の建物である宸殿(しんでん)と晩秋の風景が調和します。

秋の妙法院

秋の妙法院

妙法院の紅葉は、その美しさから室町時代に婆娑羅大名の佐々木道誉に焼き討ちされたこともあります。

また、幕末には、長州藩が京都を追い出された七卿落ちの舞台となったことでも知られており、歴史的にも興味深いお寺です。

妙法院は、紅葉が美しいお寺なので初夏の新緑もきれいです。

5月下旬にはサツキも咲き、華やかな景色を見られますよ。

初夏の妙法院

初夏の妙法院

境内には、少ないながらも桜が植えられているので、春に訪れるのも良いですね。

智積院

妙法院の南側には、智積院(ちしゃくいん)があります。

智積院は、とても広い境内を持っており、四季折々の景色を楽しむことができます。

春の桜秋の紅葉はもちろんのこと、その他の季節に参拝してもきれいな風景を見ることができます。

2月から3月にかけては、梅がたくさんの花を咲かせます。

早春の智積院

早春の智積院

また、梅雨になるとアジサイも赤色や青色の花を咲かせ見事な景色を見せてくれます。

梅雨の智積院

梅雨の智積院

6月15日には青葉まつりが行われ、庭園が無料公開されます。

アジサイもきれいに咲く頃ですから、智積院には、6月15日に青葉まつりを見に行くのがおすすめです。

養源院

智積院から西に約5分歩いたところには、養源院があります。

養源院は、4月の八重紅枝垂れ桜がきれいなお寺です。

春の養源院

春の養源院

また、参道には多くのカエデが植えられているので、11月には美しい紅葉を見ることもできます。

秋の養源院

秋の養源院

もちろん、紅葉がきれいなお寺なので、初夏から梅雨にかけての新緑も美しいです。

養源院は、歴史的にも興味深いお寺です。

創建したのは、豊臣秀吉の側室の淀殿です。

父の浅井長政の菩提を弔うために建てられた養源院は、後に火災で焼失しましたが、淀殿の妹の江(ごう)が伏見城の遺構を移して再建しています。

伏見城は、関ケ原の戦いの前に西軍に攻められ落城し、その時、東軍の鳥居元忠らが自害し床にべったりと血がつきました。

その床を天井にした血天井が今も養源院に残っており、本堂を拝観すると見ることができます。

三十三間堂

養源院の西隣には、三十三間堂があります。

南北に長い三十三間堂は、長寛2年(1164年)に平清盛が後白河法皇に寄進した持仏堂です。

三十三間堂

三十三間堂

南北の長さは125メートルもあります。

堂内には、千手観音坐像を中心に千体の千手観音立像が並び、周囲には、風神・雷神像、二十八部立像が安置されています。

その荘厳な光景は、一度見ると忘れることができません。

1月には新成人の通し矢が行われることでも知られており、この日は無料で拝観できます。

また、3月3日の春桃会も拝観が無料です。

3月の終わりには早咲きの桜も咲き、境内の東側がとても華やかになります。

春の三十三間堂

春の三十三間堂

お花見に三十三間堂を訪れる人は、それほど多くないですね。

三十三間堂は、後白河法皇と関係のあるお寺ですが、先ほど紹介した養源院の南隣に建つ法住寺も後白河法皇ゆかりのお寺なので参拝しておくと良いでしょう。

豊国神社

三十三間堂から北に約5分歩くと、豊臣秀吉を祀る豊国神社があります。

豊国神社

豊国神社

東山七条は、豊臣秀吉とも関係がある地で、豊国神社の他には、彼の廟所の豊国廟(ほうこくびょう)もあります。

出世開運のご利益を授けてくれる神社なので、ビジネスパーソンの方も京都出張の際に立ち寄りたいですね。

方広寺

豊国神社の北隣にある方広寺も豊臣秀吉と関係があるお寺です。

秀吉は、ここに東大寺よりも大きな大仏を造立しています。

大仏は失われてしまいましたが、今でも、豊臣家を滅亡に追い込んだ釣鐘は残っています。

方広寺

方広寺

「国家安康」と「君臣豊楽」の銘が記された釣鐘は、鐘楼に吊るされており、今でも銘を見ることができますよ。

豊国神社に参拝した時は、方広寺にも必ず立ち寄りたいですね。

東山七条は、旅行者や観光客の方にあまり注目されていませんが、景色的にも歴史的にも見どころがいっぱいあります。

フォーシーズンズホテル京都以外にも、ハイアットリージェンシー京都があるので、東山七条での宿泊に困ることはないでしょう。

京都に何度も旅行で訪れている方にも、まだ京都に観光で訪れたことがない方にも、東山七条は魅力的な観光名所がいくつもあっておすすめです。