1月中旬。
京都市左京区の大蓮寺に参拝した後、平安神宮を訪れました。
平安神宮は、正月三箇日には多くの初詣客が訪れますが、1月も中旬に差し掛かる頃には人が少なくなり落ち着いてお参りできます。
2022年は寅年なので、境内にいる白虎を見ようと平安神宮を訪れた次第です。
冬空の下の応天門
平安神宮の最寄り駅は、地下鉄の東山駅です。
駅からは、北東に10分ほど歩くと平安神宮の応天門が見えてきます。
応天門は、平安京の大内裏の正庁朝堂院の南面正面にあった門で、延暦14年(795年)に造営されました。
平安神宮の創建は明治28年(1895年)なので、平安京の応天門とは違いますが、その様式は平安京のものを復元していますから、往時の応天門もこんな姿をしていたのだなと思いながら眺めることができます。
屋根の左右にはお城の天守閣のしゃちほこのように鴟尾(しび)が置かれています。
そして、屋根の真下には「應天門」の扁額がかかっています。
この文字は、弘法大師空海の筆跡を真似て書かれているんですよ。
白虎を見る
応天門をくぐり境内に入ります。
いつもながら広々としています。
平安神宮では、1月16日までクリエイティブカンパニーネイキッドが催すヨルモウデが行われています。
ライトアップされた平安神宮に参拝できますから、夜に京都にお越しの際は平安神宮に立ち寄ると良いでしょう。
なお、チケットは、月曜日から木曜日は1,500円、金曜日から日曜日は2,000円です。
応天門をくぐって東に少し歩くと蒼龍がいます。
蒼龍の後ろの建物は額殿です。
そして、西に歩くとお目当ての白虎がいます。
岩の上に乗り、吠えている白虎は、どことなくイヌに見えないこともありません。
境内では、いたるところでおみくじが結ばれていました。
さすがに1月中旬なので、まだ正月の雰囲気が残っています。
おみくじの後ろに見えるのは、白虎楼です。
白虎楼は、平安京朝堂院の西方にあった建物で、東方の蒼龍楼と対になっています。
京都は、蒼龍、白虎、朱雀、玄武が守る四神相応の地とされており、白虎楼や蒼龍楼の名は、それにちなみます。
大極殿に上がって本殿にお参りをしましょう。
まだ、参拝者の混雑を避けるため、大極殿には中央から上がり、帰りは左右から降りるようになっていました。
大極殿の右前にある左近の桜は、まだ春を待っている状態。
それでは、大極殿に上がり本殿にお参りをしましょう。
本殿に祀られているのは、平安京最初の天皇の桓武天皇と平安京最後の天皇の孝明天皇です。
境内の中央付近は朱色の欄干のような柱があり、南北を区切っています。
平安神宮の屋根は、碧瓦(みどりがわら)で統一されており、柱などは朱色となっています。
京都市内の神社で、このような色使いとなっているのは、平安神宮だけではないでしょうか。
応天門から外に出ます。
応天門近くには、京都の酒造会社が奉納した酒樽がたくさん並んでいましたよ。
1月中旬になると、平安神宮は人が少なくなっており、短時間でお参りすることができました。
寅年の初詣に行ったけど、トラを見ることができなかったという方は、平安神宮に白虎を見に行ってはいかがでしょうか。
この後は、南禅寺に参拝します。
なお、平安神宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。