10月上旬に京都市伏見区の乃木神社に参拝した後、北に数分歩いて明治天皇伏見桃山陵(めいじてんのうふしみのももやまのみささぎ)を訪れました。
天皇陵は、古代に造られたものは非常に大きいですが、平安時代以降の京都にある天皇陵は規模が小さめです。
でも、明治天皇陵は、古代の天皇陵に負けないほどの規模があります。
明治天皇陵からの眺め
明治天皇伏見桃山陵には、JRの桃山駅から北東に徒歩約15分で到着します。
近鉄電車の桃山御陵前駅と京阪電車の伏見桃山駅からだと、東に徒歩約20分です。
乃木神社から北に歩くと市道に出ます。
この市道を東に歩いても明治天皇伏見桃山陵に行けますが、急な石段を上らなければならないので大変です。
石段を上りたくない場合は、市道の北側にある西参道を歩いて明治天皇陵に向かうと良いでしょう。
西参道を東に歩いて行くと、途中に伏見城の石垣に使われていた石が並んでいます。
明治天皇陵は、豊臣秀吉が築いた伏見城の本丸があった場所に造られているんですね。
木々に囲まれた西参道を東に歩き続けると、視界が開け、きれいな秋空が目に入ってきました。
さらに東に歩いて行くと、大きな鳥居が現れます。
鳥居の頭上にも爽やかな青空が広がります。
明治天皇陵の鳥居の前に立ちます。
鳥居の遥か奥に陵墓が見えます。
明治天皇陵の門は、令和3年(2021年)12月まで工事が行われています。
明治天皇陵は、東西127メートル、南北155メートルもあり、陵形は上円下方です。
正面から見ると、陵墓の全体の形がわかりにくいですが、上から見ると、全体が四角で中央奥に円形のお墓があります。
振り返ると、石段上から伏見や山城平野の街並みが一望できます。
石段を上ってきた方は、この眺めがより爽快に見えることでしょう。
明治天皇陵から、東の坂道を下りていきます。
すると、明治天皇陵と同じような形をした昭憲皇太后伏見桃山東陵(しょうけんこうたいごうふしみのももやまのひがしのみささぎ)があります。
昭憲皇太后は、明治天皇の皇后です。
陵墓は、明治天皇陵よりもやや小規模ですが、それでも、京都にある他の天皇陵と比較すると立派です。
昭憲皇太后伏見桃山東陵から少し南に歩き、そして西に進むと、約230段ある石段の下に到着します。
この石段を上りきった先に先ほど見た明治天皇陵があります。
体力に自信がない方は、西参道から明治天皇陵に行くことをおすすめします。
明治天皇伏見桃山陵は、ジョギングをしている人の姿は、ちらほらと見かけますが、観光で訪れる人の姿はほとんどありません。
伏見に観光で訪れた際は、ぜひ明治天皇伏見桃山陵にも足を運んでください。