10月12日に京都御苑内の白雲神社にフジバカマを見に行った後、南に少し歩いて、宗像神社(むなかたじんじゃ)と厳島神社(いつくしまじんじゃ)を訪れました。
宗像神社と厳島神社も藤袴祭の会場となっているので、参拝していくことにしました。
宗像神社
宗像神社は、地下鉄の丸太町駅から京都御苑に入り、北東に3分ほど歩いた辺りに建っています。
宗像神社の近くでは、ネコをよく見かけるのですが、この日はいませんでした。
宗像神社のフジバカマは、鳥居の足元にプランターに植えられた状態で置かれていました。
プランターは、2つだけだったので、ちょっと寂しいですね。
藤袴祭ということを知らなければ、ただ鳥居の下に置かれているだけとしか思わないでしょう。
鳥居をくぐって参道へ。
参道には人がいません。
参道の東に建つのは、花山稲荷大明神を祀る社殿です。
京都三大稲荷のひとつに数えられる佐賀県の祐徳稲荷神社は花山稲荷大明神の分霊を祀ったとされていますね。
参道の西側には、京都観光神社が建っています。
創建は、昭和45年(1970年)で、恵まれた観光京都に感謝の念を表すため観光関係者が相より建立したものです。
祀られているのは猿田彦大神で、観光業者並びに市民の家運隆昌に資することを目的として建立されました。
境内の奥に宗像神社の本殿が建っています。
本殿の前で熱心にお祈りをされている方がいらっしゃったので、お参りはやめておきましょう。
宗像神社の祭神は、多紀理姫命(たきりひめのみこと)、市岐嶋姫命(いちきしまひめのみこと)、多岐津姫命(たきつひめのみこと)の宗像三女神(むなかたさんにょしん)です。
宗像三女神は、別名を道主貴(みちぬしのなち)といい、すべての道を司る神様とされています。
道の神(交通・運送の神)、海の神(出産、生産、産業・文化の神)として信仰されています。
創建は、延暦14年(795年)で、桓武天皇の命により藤原冬嗣が筑紫(福岡県)から祭神を勧請したと伝えられています。
厳島神社
宗像神社の次は、南に2分ほど歩き厳島神社へ。
厳島神社は、九条池にある小さな島に建っています。
厳島神社にお参りするには、太鼓橋を渡らなければなりません。
太鼓橋を渡った先に小さな社殿が建っています。
そして、社殿の前に石造りの鳥居が立っています。
この鳥居の上の部分をよく見ると、弓なりになっています。
このような形を唐破風(からはふ)といいますが、唐破風形の鳥居はとても珍しく京都三珍鳥居のひとつに数えられています。
厳島神社も、宗像神社や白雲神社と同じように鳥居の下にフジバカマが植わったプランターが2つ並んでいるだけでした。
京都御苑の神社では、あまり大々的にフジバカマを置かないのでしょうか。
厳島神社に祀られているのも、宗像神社と同じですが、漢字が違っています。
市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)です。
そして、平清盛の母とされる祇園女御(ぎおんにょうご)も後に合祀されました。
平清盛は、安芸(広島県)の厳島大神を崇敬しており、京都に勧請(かんじょう)したとされています。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
宗像神社も厳島神社も、フジバカマがもっと多く並んでいると思っていたので、ちょっと残念でした。
そういえば、以前に藤袴祭の期間中に立ち寄った時も、あまりフジバカマが並んでいなかったですね。
来年は、多くのフジバカマが並んでいて欲しいです。
この後は、護王神社にフジバカマを見に行きます。