8月中旬。
京都市東山区の智積院に参拝した後、北隣の妙法院を訪れました。
妙法院は、三千院、青蓮院とともに天台宗の三門跡寺院に数えられる格式の高いお寺です。
他の2つのお寺は拝観料が必要ですが、妙法院は、誰でも無料でお参りできるのが良いところですね。
庫裏前のサルスベリ
妙法院の最寄り駅は、京阪電車の七条駅です。
駅からは、七条通を東に7分ほど歩き、東大路通を北に曲がって少し進むと、妙法院の山門前に到着します。
市バスだと「東山七条」からすぐですね。
山門をくぐった先には、庫裏(くり)が建っています。
その庫裏の前では、サルスベリが赤色の花を咲かせていました。
日差しが降り注ぐ境内で、サルスベリは暑さに負けず元気に咲いていますね。
庫裏から南に歩きます。
南に進むと、大玄関や唐門がありますよ。
空には、うっすらと雲が浮かび、夏らしさを感じました。
それにしても、暑いです。
宸殿周囲の緑
唐門の近くまでやってきたところで、東に進みます。
この辺りは、カエデなど多くの樹木が植わっており、夏は、緑がまぶしいです。
東にまっすぐ進み突き当たった場所に本堂が建っています。
中には、普賢菩薩が祀られていますよ。
それではお参りをしましょう。
本堂の前の手水鉢の水が、清涼感を与えてくれます。
しかし、見ているだけでは、体の暑さは変わらないので、柄杓で水をすくい、両手を清めました。
ひんやりとした水が、灼けた肌を癒してくれます。
本堂の近くには、大きな大きな宸殿(しんでん)が建っています。
妙法院は、代々、皇族関係者が住職をつとめてきた門跡寺院です。
そして、宸殿は、門跡寺院特有の建物で、一般的なお寺では目にすることができません。
文久3年(1863年)の八月十八日の政変の後、久坂玄瑞ら長州藩士たちが、この宸殿で七卿落ちの密議を行ったことは有名な話です。
頭上に広がる青空。
奥には、唐門が見えます。
そして、木々の緑もきれいです。
この日は、私以外に妙法院には誰もいませんでした。
普段から人が少なめの妙法院ですが、夏は、さらに人が少なくなります。
休憩所の中に入って、お茶を飲んで休憩しようと思ったのですが、閉まっていました。
どうやら、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するための措置のようです。
妙法院には、5月下旬にも訪れようとしたのですが、新型コロナウイルスの影響で門が閉ざされていました。
その時は、外から境内を窺うとサツキがきれいに咲いていましたが、今は、全身緑色の姿に変わっていましたよ。
そろそろ妙法院から出ることに。
妙法院は、秋の紅葉がきれいですから、その時にまた参拝したいですね。
なお、妙法院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。