4月中旬に北野天満宮の桜と新緑を見た後、近くの平野神社に参拝しました。
平野神社は、多くの品種の桜が植えられています。
京都市内の桜の名所として、一番に平野神社を挙げる人もいるのではないでしょうか。
平野神社の桜が、最も華やかなのは、ソメイヨシノが満開になる頃ですが、ソメイヨシノが散った後も、境内では遅咲きの桜が咲き、4月いっぱいはお花見を楽しめます。
平野神社境内の様々な桜
平野神社には、京福電車の北野白梅町駅から北に5分ほど歩くと到着します。
今回は、北野天満宮に参拝した後だったので、駅から遠い北東の鳥居から境内に入ることに。
鳥居の近くには、たくさんの桜が植えられていますが、ほとんどが見ごろ過ぎの状態でした。
鳥居をくぐって参道へ。
参道脇では、黄緑色の花を咲かせるウコンが咲き始めていました。
ウコンは、4月下旬まで咲いていますが、散る間際には花が白色から赤色に変化しますよ。
参道の北側では、楊貴妃(ようきひ)が満開でした。
神門をくぐります。
かつては、神門の先に拝殿が建っていたのですが、2018年9月の台風21号で倒壊しました。
今は、拝殿の跡地に多くの提灯が奉納されています。
拝殿跡の奥に本殿が建っているのでお参りをしましょう。
本殿の南側では、白雲が満開です。
白雲は、その名のとおり、真っ白な花を咲かせますよ。
本殿の北側に植えられているのは大内山です。
八重の花が団子のようにかたまって咲き、ボリュームがあります。
平野妹背(ひらのいもせ)も、やや紅色が濃い八重の花を下向きに咲かせていました。
こちらは緑桜(みどりさくら)です。
花はとても小さいです。
それもそのはず、緑桜は豆桜の萼が緑色をしている桜です。
花は白色ですが、萼が緑色のため、花全体が緑がかったように見えます。
一重の真っ白な花を咲かせる白雪。
半八重咲きの朱雀(すざく)。
花弁が円形で、シワシワしているのは芝山(しばやま)です。
平野神社境内では、他にも、一葉(いちよう)や胡蝶(こちょう)など、珍しい桜がいっぱい咲いていましたよ。
桜苑
境内の南東にある桜苑へ。
桜苑に入るには、1口100円の寄付が必要です。
平野神社の復興のためにも、桜苑に入る時は、寄付をしましょう。
桜苑では、すでに多くの桜が見ごろ過ぎとなっていました。
遅咲きの桜も所々に植えられているので、まだ桜苑でも桜を楽しめます。
地面には、菜の花が黄色い花をたくさん咲かせ、春ののどかな風景を作り出していました。
背の高い桜が満開の状態を保っていました。
この桜は、平野匂(ひらのにほひ)と呼ばれる貴重品種です。
ソメイヨシノに似ていますが、ソメイヨシノほどは花が密集していないです。
桜苑には、緑色の花を咲かせる須磨浦普賢象(すまうらふげんぞう)があったのですが、この日は、見当たりませんでした。
背の低い桜だったので、須磨浦普賢象は台風の被害に遭って折れたのかもしれません。
平野神社は、台風21号の被害を受け、桜が大打撃を被ったと聞いていたのですが、想像していたよりも被害はましでした。
それでも、拝殿が倒壊したり、桜の枝が折れていたりと、いたるところに台風被害のあとが残っていました。
以前の姿に戻るのにどれくらいの時間がかかるのでしょうか。
平野神社境内には、募金箱が設置されていましたから、参拝時には1日も早い復興のために募金に協力しましょう。
なお、平野神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。