11月上旬。
京都市中京区の本能寺に参拝しました。
本能寺は、寺町通のアーケード街の北側に建つ日蓮宗のお寺です。
立地が良い場所に建っているためか、境内にはいつも参拝者がいます。
でも、混雑するほどではないのが本能寺の良いところですね。
大本山本能寺の文字
本能寺の最寄り駅は、地下鉄京都市役所前駅です。
駅からは、南西に3分ほど歩けば、寺町通に面した本能寺の山門前に到着します。
山門の前に立つ背の高い石柱には、「大本山本能寺」と刻まれています。
でも、よく見ると、「能」の字が少し違った形をしているんですよね。
通常、「能」の右側は、カタカナの「ヒ」が縦に2つ並んでいます。
ところが、本能寺の「能」の右側は「去」です。
本能寺は、過去に幾度も火災を経験しているので、「火が去る」という願いから「ヒ」を「去」にしているのだとか。
歴史的にも、本能寺の変での火災は有名ですね。
ちなみに本能寺の変が起こった頃は、ここよりも、もっと西に本能寺がありました。
ツワブキとイチョウ
山門をくぐって境内へ。
右側に見える大きな建物は大寶殿です。
境内の広い場所には、本堂が建っています。
スロープが設置されていますが、以前もあったでしょうか。
それでは本堂にお参りをしましょう。
堂内に祀られている日蓮上人の像は、本能寺の変の前からあるそうですよ。
本堂の近くでは、瓦から水が流れていました。
下には水が溜まり、たくさんの草が育っていましたよ。
本堂の南側では、ツワブキが黄色の花を咲かせていました。
小さなヒマワリのようなツワブキの花を見ていると、夏が戻ってきたように感じます。
本堂の東側には、信長公廟があります。
本能寺の変から1ヶ月後、3男の信孝がここ本能寺を信長の墓所と定めました。
上の写真に写っている建物の奥に供養塔があり、石塔の下には信長が使っていた刀が眠っています。
また、信長の供養塔の北側には、本能寺の変で討死した家臣たちの合祀墓もあります。
信長公廟近くに植えられているオオイチョウ。
このオオイチョウは、元治元年(1864年)の蛤御門(はまぐりごもん)の変の際、水をふき出して火を消したと伝えられています。
まだ黄葉していませんが、11月中旬から下旬には金色に染まった姿を見せてくれることでしょう。
本堂脇に並んだ松。
頭上には、うろこ状の雲が薄っすらとかかった秋らしい空が広がります。
大寶殿では、本能寺刀剣展が開催されていました。
期間は、9月29日から12月23日まで。
刀剣に興味がある方は、この期間に本能寺に参拝すると良いですね。
そろそろ本能寺から出ることにしましょう。
短い時間でしたが、良いお参りができました。
なお、本能寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。