9月中旬。
京都市左京区の南禅寺に参拝しました。
南禅寺は、広い境内を持つ禅寺で、春の桜と秋の紅葉が美しいことで有名です。
まだ紅葉には2ヶ月ほど早いので、9月は、観光客や旅行者がそれほど多くはありません。
混雑が苦手な方は、9月から10月に南禅寺を訪れるのがおすすめですね。
台風で折れた木々
南禅寺の最寄り駅は、地下鉄蹴上駅です。
駅からは、北東に5分ほど歩くと南禅寺の中門の前に到着します。
やはり、9月は人が少ないですね。
参道を歩いていても、人がまばらです。
中門をくぐって境内に入ると、伐採された木や折れた枝がたくさんありました。
9月上旬に京都に上陸した台風21号は、神社や仏閣に大きな被害をもたらしました。
特に倒木の被害が多くみられ、南禅寺も例外ではなく、境内のいろんなところで折れた木の枝が集められていました。
三門の前にやって来ました。
三門下にも、折れた枝がたくさんあります。
三門とは、空、無想、無作の三解脱門を略したもので、南禅寺の三門は、天下龍門とも呼ばれています。
現在の三門を建立したのは、戦国武将の藤堂高虎です。
寛永5年(1628年)に大坂夏の陣で戦没した藩士の霊を弔うために寄進したものです。
楼上には、宝冠釈迦如来座像が本尊として祀られており、その脇には月蓋長者、善財童子、左右に十六羅漢を配置しています。
また、本光国師、徳川家康、藤堂高虎の木像を中心として一門の重臣の位牌、戦没藩士の位牌等も安置されています。
なお、拝観料を納めれば三門に上ることができますよ。
三門をくぐった先には法堂(はっとう)が建っています。
それでは、法堂にお参りをしましょう。
法堂の本尊は釈迦如来です。
法堂を囲むようにある石垣は苔むし、味わい深い姿となっています。
南禅寺は、海外からお越しの旅行者の方も多く、このような景色を見ると日本らしさを感じるのではないでしょうか。
法堂から見る三門。
カエデの木々の上の方の葉が、紅葉し始めていました。
赤く色づくカエデを見ると、秋がやってきたなと感じますね。
でも、まだサルスベリも多く咲いており、夏の名残が見られます。
このサルスベリの近くに植えられているもう1本のサルスベリは根元から折れていました。
境内をざっと見た感じだと、台風による建物の被害はなさそうです。
でも、木々の被害が多く、秋の紅葉がどうなるのか心配です。
中門から出ます。
お土産物屋さんの近くに植えられているムクゲは、白い花を咲かせていました。
でも、そろそろムクゲは終わりが近づいています。
参道の萩は、咲き始めたばかり。
萩が見ごろとなるのは、9月下旬でしょう。
なお、南禅寺の詳細は以下のページを参考にしてみてください。