秋晴れの日に参拝した宝塔寺・2016年

10月上旬に京都市伏見区の宝塔寺に参拝しました。

宝塔寺は、閑静な住宅街に建つお寺ですが、境内はとても広いです。

また、宝塔寺がある伏見区深草は、全体的に観光で訪れる人が少なく、心静かに散策したい方におすすめの地域です。

仁王門の花天井

京阪電車の深草駅から東に5分ほど歩くと、宝塔寺の総門前に到着します。

総門

総門

総門をくぐると緩やかな石段が長く続く参道が現れます。

そして、参道の上には、朱色の仁王門がどっしりと建っています。

仁王門

仁王門

仁王門の創建は、宝永元年(1711年)です。

門の左右には、2体の金剛さまがお寺を守護しているかのようにいかめしい顔をして立っています。

左側に立つのは、那羅延金剛。

那羅延金剛

那羅延金剛

あまり近づくと、大きな手の平で張り倒されそうですね。

それでは仁王門をくぐりましょう。

仁王門は、上を向いてくぐるのがおすすめです。

天井画

天井画

天井は、たくさんの花の絵が描かれた花天井になっていますから、忘れずに見ておきたいですね。

おそらく、何の知識もなく宝塔寺に参拝した方は、この花天井に気づかないでしょう。

秋空の下で見る境内

仁王門の先には本堂が建っています。

本堂

本堂

宝塔寺は、藤原時平が昌泰2年(899年)に創建した真言宗の極楽寺が始まりとされています。

後に良桂が日蓮の法孫の日像に帰依して、徳治2年(1307年)に日蓮宗に改宗しました。

本堂にお参りを済ませた後は、境内を散策。

本堂の南側の墓地の入り口に建つのは多宝塔です。

多宝塔

多宝塔

多宝塔は、室町時代の創建ということですから、約600年の歴史があります。

昭和13年(1938年)に修理が行われているとのこと。

多宝塔の近くではフヨウが咲いていました。

フヨウ

フヨウ

薄い雲の間からのぞく青空。

境内

境内

秋らしい風景であります。

宝塔寺は、参拝者の姿がまばらです。

無人の時の方が多いので、いつ訪れても心静かにお参りできますよ。

萩の花も咲いていました。

萩

しかし、時期的に見ごろを過ぎており、花にあまり元気がないですね。

本堂の後ろには七面山がそびえており、その頂上には鎮守社の七面宮があります。

七面宮には過去に参拝したことがあるので、今回は七面山に登るのをやめておきました。

初めて参拝する方は、七面山に登って伏見の町並みを眺めておきましょう。

そろそろ宝塔寺から出ることに。

後ろから見た仁王門

後ろから見た仁王門

本堂の前から見下ろすように仁王門を眺めると、来るときよりも小さくなったように感じます。

見上げるか見下ろすかのちょっとした違いで見え方が異なるものですね。

なお、宝塔寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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