京都駅で帰りの電車を待つ間に気軽に訪れることができる3寺社

京都観光の拠点として京都駅周辺のホテルに宿泊される方は多いと思います。

宿泊されてまで旅行で京都に訪れるということは、東寺西本願寺などの世界遺産や有名な寺社に拝観することが目的なのではないでしょうか。

ただ、有名な観光名所ばかりを訪れる予定を立てていた場合、移動時間がかかりすぎて、予定していた全部を拝観できないといったこともあるでしょう。

そして、中途半端に時間が余り、京都駅で帰りの電車を何をするでもなく待つしかないといったことになったりします。

そこで、今回の記事では、京都駅での中途半端な待ち時間を利用して気軽に訪れることができる3つの寺社を紹介したいと思います。

正行院

まず、最初に紹介するのは正行院(しょうぎょういん)です。

正行院は、京都駅の北側の出口の烏丸口を出て東に3分ほど歩いたところに建っています。

正行院

正行院

正行院は、猿寺とも呼ばれています。

正行院を建てたのは円誉上人ですが、彼は、御室(おむろ)や栂尾(とがのお)で修行中、猿などの動物にまで延命功徳を授けたとされます。

この言い伝えから、猿寺と呼ばれるようになりました。本堂には、猿をのせた円誉上人の像が安置されています。

また、正行院は、輪形地蔵とも呼ばれています。

その昔、村人たちは七条東洞院から伏見まで竹田街道を通って、牛馬車を使い荷物を運んでいました。

彼らは、少しでも楽に牛馬車を動かせるように道に石を敷いていました。これを輪形の石と言います。

ある日、村人が夢告によりひとつの輪形の石を掘り起こしてみると、その石はお地蔵さんでした。

それ以来、そのお地蔵さんは輪形地蔵と呼ばれるようになったそうです。

輪形地蔵には、交通安全のご利益があると伝えられています。

粟嶋堂

2つ目は粟嶋堂です。

粟嶋堂は、京都駅から線路沿いに西に10分ほど歩いたところに建っています。

粟嶋堂

粟嶋堂

粟嶋堂は、以前は粟嶋社と呼ばれ、女性の守護神として崇められていました。

明治に入り、神仏分離令によって、粟嶋社は廃され、粟嶋堂が設けられたとか。

粟嶋堂は、人形を供養するお寺としても知られており、境内にはたくさんの人形が祀られています。

六孫王神社

最後に紹介するのは、六孫王神社です。

六孫王神社は、粟嶋堂から5分ほど西に歩いた場所に建っています。

六孫王神社

六孫王神社

六孫王神社は、清和源氏の祖である源経基の邸宅跡にその子の満仲が創建しました。

春になると境内の神龍池のほとりに植えられた桜が満開になります。

また、神龍池の北に祀られている弁財天には、源満仲の産湯に使ったとされる誕生水が残っています。

以上が、京都駅周辺の気軽に訪れることができる3寺社です。

いずれもあまり大きくない寺社なので、拝観にはそれほど時間がかからず、電車の待ち時間を利用して訪れることができますよ。

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