京阪電車の鳥羽街道駅から10分ほど北に歩いて東福寺へ。
多くの方は、JR東福寺駅か京阪電車の東福寺駅で下車するでしょうが、鳥羽街道駅からの方が人が少なく歩きやすいという利点があります。
ただ、夏はどちらから行っても人は少なめなんですけどね。
静かな境内
東福寺の南の入口に到着。
ここから境内に入ると、大きな三門が目の前に現れます。
三門と言えば、知恩院の三門が迫力があって有名ですが、東福寺の三門もなかなかのものです。
三門とは、三解脱門(さんげだつもん)の略で、涅槃(ねはん)に達するためには「空門」「無相門」「無作門(むさもん)」の3つの門を通らなければならないとされています。
三門の前の池には、ハスがありましたが、あいにく花は咲いていませんでした。
ハスの前では、鳥が微動だにせず遠くを見つめていました。
池の脇にはアジサイも咲いていましたが、そろそろ終わりに近づいていました。
東の山の中腹には、東福寺の鎮守社の五社大明神が祀られています。
五社大明神は、石清水八幡(いわしみずはちまん)、賀茂、稲荷、春日、日吉の五社を祀っていることからその名が付きました。
平安時代には、総社祭と呼ばれる祭礼がおこなわれ、祇園祭に匹敵するほどのにぎやかさだったとか。
三門の後ろには仏殿が建っています。
仏殿の左手前に植えられている大きな木は、イブキです。
このイブキは、聖一国師が宋の国から携えてきたものだそうで、高さは16.5メートルもあります。
明治時代に仏殿が焼失した際、イブキも損傷を受けたのですが、今でもこうやってどっしりと立っています。
この後も、東福寺境内をぶらりと歩いたのですが、参拝者の姿はまばらで、とても静かでした。
客待ちをしているタクシーの運転手は、退屈そうにしていましたが、この時期は仕方がないでしょうね。秋の紅葉の時期になれば、忙しくなるので、今のうちに骨休めをしておくのも良いのではないでしょうか。
境内の北に架かる臥雲橋(がうんきょう)に到着。
ここからカエデの葉で覆われた洗玉澗(せんぎょくかん)を眺めます。
夏は、青々としていますが、秋になれば、赤色やオレンジ色に染まります。その景色は、まるで夕日を浴びた雲のようですよ。
夏は暑いですが、静かな境内を散策するなら、この時期がおすすめです。
なお、東福寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。