7月24日。
寺町四条の御旅所に奉安されていた祇園祭の3基の神輿が八坂神社に戻る還幸祭が行われました。
御旅所から1基ずつ四条通に出された神輿は、それぞれ異なる道を通り、夜に八坂神社に到着します。
四条通でさし回しをする中御座の神輿
時刻は午後5時前。
京阪電車の河原町駅から西に3分ほど歩いた寺町四条の御旅所の前では、中御座(なかござ)の神輿が、神輿渡御の準備をしていました。
四条通の北側の歩道は、観覧者で埋め尽くされ、ここから神輿を見るのは厳しそうです。
どこか良い場所はないかと思って、辺りを見渡すと、寺町四条の交差点の南西角にあまり人がいないことに気づきました。
少し離れた横断歩道を渡り、寺町四条の南西角に向かいます。
ここからなら、神輿が見やすそうです。
時刻は午後5時。
夏の日差しがまだ強い夕方の四条通上で、中御座の神輿が動き出しました。
四条通の東の空には、もくもくと入道雲が浮かんでいます。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)を乗せた中御座の神輿を担ぐのは、三若神輿会(さんわかしんよかい)の方々。
「ホイットー、ホイットー」の掛け声とともにゆっくりと動く中御座の神輿。
午前中に後祭の山鉾巡行で清められた四条通のど真ん中で、さし上げ。
そして、時計回りに回転するさし回しが始まりました。
「まーわせ、まーわせ」の掛け声とともに中御座の神輿がゆっくりと回転します。
それに合わせて、三若神輿会の旗も振られます。
沿道の観覧者も大盛り上がり。
見事なさし回しが続きます。
さし回しを終えた中御座の神輿が四条通を西に進み始めました。
そして、寺町通で南に方向転換し、そのまま直進して、寺町四条から去っていきました。
この後、中御座の神輿は、四条大宮、神泉苑、又旅社を経て、八坂神社に戻ります。
八坂神社に到着するのは、午後10時頃です。
中御座の神輿を先導するのは、馬に乗った久世駒形稚児(くぜこまがたちご)ですが、寺町四条の御旅所では見ることができませんでした。
なお、中御座の神輿のさし回しは、動画も撮影したのでご覧になってください。
中御座の神輿が出発した後は、東御座の神輿と西御座の神輿が御旅所から出されます。
今年の還幸祭では、東御座の神輿を追いかけていきます。
宿泊
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