晴天の下で行われた後祭の山鉾の曳初め・祇園祭2023年

7月20日。

新町通で祇園祭の後祭の曳初めが行われました。

曳初めを行ったのは、大船鉾、南観音山、北観音山、鷹山です。

この日は、前祭の曳初めの時とは異なり、晴天の下で山鉾を見ることができました。

大船鉾

20日は、午後3時から八坂神社で、花笠巡行宣状授与式が行われるということで、その30分前に八坂神社に参拝しました。

でも、西楼門には、花笠巡行宣状授与式が行われる旨の案内が出ておらず、境内も、これから何かが始まりそうな気配を感じられません。

今年は、花笠巡行宣状授与式は行われないのかもしれないと思い、急遽、予定を変更し四条新町まで後祭の曳初めを見に行った次第です。

ちなみに祇園商店街振興組合のブログによると、7月24日の午前10時から花笠巡行は行われるようですが、今年から巡行ルートが変更され、下京中学校成徳学舎を出発し、烏丸通、四条通と進んで八坂神社に向かうそうです。

ということで、八坂神社を出て、途中四条通の地下を歩き、20分かけて四条新町の交差点までやって来ました。

時刻は、午後3時前。

曳初めの時間に間に合ったと思ったのですが、すでに大船鉾の曳初めが行われていました。

大船鉾は、四条新町の南側で建てられるのですが、私が到着した時には、舳先が四条通の近くまで進んできていました。

大船鉾

大船鉾

今年の舳先にかかっているのは、大金幣です。

舳先には、大金幣と龍頭が毎年交代でつけられます。

大船鉾は、さらに前方にゆっくりと進んできました。

大船鉾の前方部分が信号機にコツンと当たっていましたが、見なかったことにしましょう。

今度は、バックで元の場所に向かって後方に進みます。

大船鉾の後部

大船鉾の後部

音頭取りの合図とともにゆっくりと大船鉾が後退していきました。

そして、目の前を通過し、元の場所まで戻って来ました。

後ろに進んでいく大船鉾

後ろに進んでいく大船鉾

大船鉾は、平成26年(2014年)に復活した鉾で、その頃とは外観が違っています。

以前は、上部に笠のようなものがなかったんですけどね。

これが完成型なのか、さらに進化するのか、来年以降も楽しみであります。

南観音山

大船鉾の曳初めを見た後は、四条通を北に渡り、新町通を北上します。

四条新町から三条新町の間には、南観音山と北観音山が建っています。

南観音山も、曳初めが始まっており、随分と北に進んでいました。

南観音山

南観音山

これから南観音山は、バックで元の位置まで戻るところです。

音頭取りの掛け声の後、ゆっくりと南観音山が動き始めました。

綱は一般の観覧者も曳くことができ、大勢の人が、南観音山の曳初めに加わっていました。

目の前を通っていった南観音山。

迫って来る南観音山

迫って来る南観音山

真松まで入れると、とても高いですね。

迫力がある曳山です。

北観音山

南観音山の次は、さらに北に歩き、北観音山のもとへ。

先ほどの南観音山が下り観音山と呼ばれているのに対し、北観音山は上り観音山と呼ばれています。

見た目は、とても似ていますが、南観音山が赤色が多いのに対し、北観音山は黄色が多くなっています。

北観音山は、今からバックで元の場所に戻るところでした。

音頭取りの威勢の良い掛け声の後、大勢の方が綱を引っ張り、北観音山が動き出しました。

北観音山

北観音山

北観音山の周囲には、大勢の人がいたため、新町通が大変混雑していました。

北観音山にひかれないように写真を撮るのも一苦労です。

北観音山も南に向かって去っていきました。

迫って来る北観音山

迫って来る北観音山

真松は、ビルの屋根よりも高く、大きな山だということがわかりますね。

鷹山

三条新町まで歩いてくると、交差点の真ん中に鷹山が鎮座していました。

鷹山は、昨年復活したばかりの曳山です。

鷹山

鷹山

見た目がピカピカであります。

鷹山は、三条通を東西に曳初めが行われます。

まずは、東に向かって進みます。

音頭取りの掛け声とともにピカピカの鷹山が動き出しました。

迫って来る鷹山

迫って来る鷹山

囃子方の奏でる音色とともに鷹山がゆっくりと向かってきます。

目の前を通過した鷹山を見送ると、頭上には、夏らしい空が見えました。

夏空と鷹山

夏空と鷹山

この日、近畿地方は梅雨明けが宣言され、京都にも本格的な夏がやって来ました。

最高気温は33度でしたが、意外と涼しかったです。

晴天の下、鷹山が進んでいきます。

なお、後祭の曳初めは、動画にも収めたので、ご覧になってください。

7月20日の後祭の曳初めは、多くの人が参加し盛り上がりました。

24日の山鉾巡行では、さらに多くの人が観覧に訪れることでしょう。

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