9月19日に京都市左京区の平安神宮に神苑を見に行きました。
南神苑の萩を見た後は、その北にある西神苑に向かいます。
白虎池でスイレンが咲く
西神苑の南西角にやって来ました。
中央に白虎池という池が配された池泉回遊式庭園で、右回りでも左回りでも、好きな方から北東の出口に向かって歩くようになっています。

西神苑
西神苑は、森の中に池がひっそりとたたずんでいるような雰囲気を持っています。
ゲコゲコとカエルの声が聞こえてきそうですが、響き渡るのはツクツクボウシの鳴き声。
まだ晩夏を思わせる音ですが、この日から京都は涼しくなり初秋らしい気候になっています。
白虎池ではスイレンが咲き、夏の面影を残していました。

赤色のスイレン
白虎池のスイレンは、赤色とピンク色が多いですね。

ピンク色のスイレン
さすがに花数は少なくなっていました。
池の中央で咲いているスイレンが多かったことから、池全体が華やかとは言い難い景色であります。
それでも、池の端の方で咲いている純白のスイレンは、花びらが透き通るように美しく、中心の黄色い部分から光が射しているように輝いて見えましたよ。

白色のスイレン
池のほとりに植わっているサルスベリは、花がしぼんだかのように小さくなっており、そろそろ見ごろを終えようとしています。

サルスベリ
真夏は暑くて早く秋になってくれと思っていましたが、景色が秋に変わりつつあると夏が名残惜しく感じるのが不思議です。
白虎池に浮かぶスイレンの葉を見ていると、その上を歩けそうに思えます。

スイレンの葉
もちろん、そんなことはできないのですが。
池の北東角には、小さな滝がありますよ。

滝
滝から流れる水は透き通っていて飲めそうに見えますが、白虎池に注がれた後は、これを飲むと腹痛を起こしそうだなと思ってしまいます。
水は流れているから清らかに感じるのでしょうね。
滝から少し南に目をやると、水面で小さな黄色い花が咲いていました。
これは、コウホネです。

コウホネ
大きな葉に隠れるように咲いているので、花に気づきにくいですね。
意識していないと見逃してしまいます。
白虎池は、6月にハナショウブが数えきれないほど咲き、その時期にも神苑の無料公開が行われ、9月の無料公開よりも多くの人が訪れます。
今は、ハナショウブに花はついておらず、池のほとりでネギでも栽培しているのかと勘違いされそうな姿に変わっていましたよ。

ハナショウブ
西神苑を出て北側の遊歩道を東に向かって歩きます。

北側の遊歩道
遊歩道のわきを流れる小川は、先ほど見た滝に向かい白虎池に注がれます。
白虎池からは、さらに南神苑の遣水(やりみず)となり、東屋付近の池に流れるようになっていますよ。
この後は、中神苑を鑑賞します。