聖アグネス教会の特別公開に行ってきた・2024年

3月下旬に京都市上京区に建つ有栖川宮旧邸 有栖館の特別公開を見た後、南隣の聖アグネス教会の特別公開にも行ってきました。

聖アグネス教会は、平安女学院の建物で、2024年3月25日から28日まで特別公開が実施されています。

今回の特別公開は、平安女学院の創立150周年記念公開ということで、なんと無料で見ることができます。

なんともありがたい企画じゃないですか。

おごそかな雰囲気が漂う教会内

聖アグネス教会には、地下鉄の丸太町駅から北に約5分歩くと到着します。

丸太町通沿いに建つレンガ色の建物が聖アグネス教会です。

聖アグネス教会

聖アグネス教会

周囲の建築物とは雰囲気が異なるので、すぐにここが聖アグネス教会だとわかりますね。

教会の中に入るには、まず、北隣にある有栖川宮旧邸 有栖館の入り口で署名をし、パンフレットをもらう必要があります。

そして、教会の入り口でパンフレットを提示すると中に入れます。

教会の中は、暖色系の灯りが、おごそかな雰囲気を作り出していました。

教会内部

教会内部

聖アグネス教会は、明治31年(1898年)にJ.M.ガーディナーの設計により創建されました。

パンフレットの説明書によると、創建時は聖三一大聖堂と呼ばれていたとのこと。

現在は、地域の教会、日本聖公会京都教区の主教座聖堂、地域・平安女学院の礼拝堂という3つの役割を持っています。

教会内部には、多くのステンドグラスがありますが、そのほとんどが創建当時のもので、こちらもガーディナーのデザインだそうです。

ステンドグラス

ステンドグラス

ガーディナーは、米国聖公会の宣教師で、立教学校(立教大学)の初代校長を勤めています。

また、東山区の円山公園にある長楽館も、彼の設計として知られています。

教会らしく、十字架が置かれています。

十字架

十字架

そして、奥には祭壇。

祭壇

祭壇

大きなステンドグラスが、外からの光に照らされ、きれいに輝いていましたよ。

大きなステンドグラス

大きなステンドグラス

こちらの調度品はどのような意味があるのかわかりませんが、「復活前主日」と書かれていました。

復活前主日

復活前主日

後部の壁面には、大きな円がありますね。

壁面の円

壁面の円

そして、天井はとても高いです。

天井

天井

まるで酒蔵のようであります。

教会の中は、身廊とその両側面に側廊を有しており、これは三廊式バシリカ型平面というそうです。

たくさんのイス

たくさんのイス

赤色のイスがたくさん並んでいます。

ここに腰かけて神父さんのありがたいお話を聴くのでしょうね。

聖アグネス教会は、昭和6年(1931年)に祭壇を中心に改築され、今の姿になっていますが、近年傷みが目立つようになっているため、寄付を募っています。

教会内に募金箱があったので、いくらか募金をしておきました。

聖アグネス教会は、京都市に残る最古の教会建築ということですから、文化財としても貴重です。

聖アグネス教会の拝観を終え、外に出ると太陽の光がとてもまぶしく感じましたよ。

この後は、京都御苑に枝垂れ桜を見に行きます。

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