5月初旬に京都市東山区の円山公園を訪れました。
円山公園は、春の桜がきれいなことで有名で、その頃は多くの旅行者や観光客の方で賑わいます。
その他の季節も、東山観光の休憩で立ち寄る人の姿を見かけますが、混雑するほどではありません。
さて、ゴールデンウィークの円山公園では、ツツジやカキツバタといった初夏の花を見ることができ、また、新緑もきれいです。
池で咲くカキツバタ
円山公園には、京阪電車の祇園四条駅から東に約7分歩くと到着します。
八坂神社の境内を抜けるのが近道ですよ。
今回は、知恩院の南門をくぐり、北側から円山公園に入りました。
公園の中央にある池にやって来ました。
池に架かる石橋の西側では、カキツバタが咲いていますね。
カキツバタはちょうど見ごろを迎えており、どの花もきれいでした。
しおれてきている花は全くなく、しばらく見ごろを保っていそうです。
カキツバタは、アヤメ科の植物で、似たようなものにアヤメやハナショウブがあります。
カキツバタとアヤメは、同じ時期に花を咲かせますが、カキツバタが水生であるのに対し、アヤメは陸生といった違いがあります。
また、ハナショウブも水生ですが、カキツバタは中心が白色なのに対し、ハナショウブは中心が白色と黄色という点で異なっています。
ハナショウブの開花時期は、カキツバタよりも1ヶ月ほど遅い点でも異なっていますね。
カキツバタの向こうには、新緑と東山が見えます。
初夏らしい風景ですね。
円山公園のカキツバタは、池のすみで咲いている程度なので、あまり注目されることはありません。
カキツバタの写真を撮影しているのは、私の他に1人だけでしたよ。
カキツバタと言えば、北区の大田神社が有名です。
大田神社のカキツバタも、そろそろ良い具合に咲いているのではないでしょうか。
公園内の風景
カキツバタを見た後は、公園内を少し歩きましょう。
公園内ではツツジも咲いていましたが、そろそろ見ごろを終えようとしていました。
白色のツツジは、多くの花を落としています。
小川のほとりでは、赤色と緑色のカエデがきれいでした。
新緑の中に赤色の葉があると、初夏と秋が同時にやって来たような気分になります。
赤色のツツジは、まだ多くの花を咲かせていましたが、見ごろは後半に入っています。
池の西側にある祇園枝垂れ桜は、すっかり緑色になっていますね。
公園内の西側にある藤棚の藤も終わりが近づいていました。
今年の京都は、初夏の花の開花が早かったため、終わるのも早くなっていますね。
円山公園のカキツバタは、5月10日頃までは見ごろを保っていそうです。
東山散策の際には、ぜひ円山公園にも立ち寄って、初夏の花や新緑をご覧になってください。