三室戸寺の宝勝牛は勝運と金運を授けてくれる

京都府宇治市の三室戸寺(みむろとじ)は、花の寺として知られていおり、初夏のツツジ梅雨のアジサイが特に人気があります。

三室戸寺に参拝する人の多くは、四季折々の花を楽しむことが目的ですが、中には勝負運(勝運)金運を授かるために訪れる人もいます。

勝負運や金運を授けてくれると伝えられているのは、境内にある宝勝牛(ほうしょうぎゅう)です。

お寺や神社で、牛を見かけることはよくあるので、三室戸寺に参拝した時も、宝勝牛を素通りしそうになりますが、どこにでもいる牛だと思わずに勝負運や金運を祈願しておきたいですね。

闘牛で一攫千金

三室戸寺には、京阪電車の三室戸駅から東に約15分歩くと到着します。

拝観受付を過ぎ、参道を進み山門をくぐった後も、ずっと歩いていくと石段があります。

その石段を上った先に本堂が建っています。

本堂

本堂

この本堂の前に宝勝牛がいます。

宝勝牛

宝勝牛

ポカンと口を開けていますが、中には玉が入っています。

その昔、富右衛門という貧しい農家の夫婦がいました。

夫婦は、何とかして牛を手に入れることができましたが、弱々しくて仕事の役に立ちません。

でも、夫婦は、牛をかわいがって育てていました。

そんなある日。

牛が、口からネバネバとした丸いものを吐き出しました。

不思議なことにその日以来、牛はたくましく育っていきます。

ある日のこと。

富右衛門に闘牛の申し込みが来ます。

夢の中に牛が現れ、闘いたいというので、富右衛門は闘牛の申し込みを受けることに。

すると、牛は見事に勝利をおさめ、富右衛門は、その時の賞金のおかげで宇治一番のお金持ちになれました。

そこで、彼は、牛の木像を三室戸寺に奉納することにし、自身も仏門に入ることにしました。

その時の牛の木像が、今も宝勝牛の胎内に安置されており、宝勝牛のお腹にある覗き窓から牛の木像を見ることができます。

参拝者は、宝勝牛の口の中にある玉をなでながらお願いすると、勝運や金運を授かれるといわれています。

三室戸寺の宝勝牛は、強運を授けてくれるとも言われていますから、最近、ついていないなと思う方も宝勝牛の口の玉をなでに三室戸寺に参拝すると良いかもしれませんね。

三室戸寺を訪れた際は、四季折々の花を見る前に本堂にお参りをし、そして、宝勝牛の口の玉をなでておきましょう。

なお、三室戸寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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