真夏の頂妙寺に参拝・2022年

8月上旬に京都市左京区の檀王法林寺に参拝した後、北に約5分歩き頂妙寺を訪れました。

頂妙寺は、日蓮宗のお寺で広々とした境内を持っていますが、参拝する人が少ないです。

真夏には、特に人が少なくなり、ほとんど貸し切り状態でお参りできますね。

夏の境内

頂妙寺には、地下鉄の三条京阪駅、または、京阪電車の三条駅から北に約5分歩くと到着します。

三条大橋から東の一帯は、日蓮宗の寺院が建ち並び、この辺りを歩くだけでも京都らしい景観を楽しむことができます。

仁王門通に面する頂妙寺の山門の前に到着。

山門

山門

山門をくぐって境内へ。

正面に建つ仁王門は仁王門通の由来となった門です。

仁王門

仁王門

仁王門には、東側に持国天、西側に多聞天が祀られています。

金網越しに中を覗くと、薄暗い空間に持国天と多聞天がいらっしゃるのが見えます。

しかし、奥の方に安置されているので、はっきりとは見えません。

仁王門の後ろは、開放的な空間となっており、その奥に本堂が建っています。

本堂

本堂

また、境内の東側には、祖師堂もあります。

祖師堂

祖師堂

本堂の前には、日蓮聖人の像。

日蓮聖人とイチョウ

日蓮聖人とイチョウ

そして、その後ろには背の高いイチョウが植えられています。

頂妙寺の境内には、数本のイチョウが植えられており、11月になると美しく黄葉した姿を見せてくれますよ。

鎮守社

本堂にお参りを済ませ、北東角に向かいます。

こちらには、朱色の社殿が目を引く威徳善神を祀るお堂があります。

威徳善神

威徳善神

本堂の東側の景色はこんな感じ。

本堂の東側

本堂の東側

境内の西側には、鬼子母尊神を祀るお堂があります。

鬼子母尊神

鬼子母尊神

鬼子母尊神は、法華経信者の守護神であるとともに子供の守護神でもあります。

子授け安産、発育良好、学道増進のご利益を授けてくれますよ。

鬼子母尊神のお堂の南隣には、妙見宮もあります。

妙見宮

妙見宮

妙見大菩薩は、北極星の化身で、旅の道標である北極星・北斗七星を人生の道しるべとし、所願成就を司る守護神です。

堂内には、護法龍神、弁財天、常行菩薩も祀られています。

さらに妙見宮の南には、菊神稲荷を祀るお堂も建っています。

菊神稲荷

菊神稲荷

鳥居をくぐると、足元で子ネコが寝ていました。

頭を撫でても気づきません。

お堂にお参りをしようと前に進むと、こちらに気づき、慌てて逃げていきましたよ。

1788年の天明の大火で、頂妙寺は焼失しました。

当時の住職だった妙雲院日敬上人は、頂妙寺再建のため、寝食を忘れ復興に尽力します。

頂妙寺の説明書によると、日敬上人がうとうとしていると、枕辺に神々しく輝く姿の神があらわれたとのこと。

その神は、「我は菊神稲荷で、ここより1町(約100メートル)南に下がったところで雨露に晒されている」と言いました。

そして、「頂妙寺を早く復興させたいなら、我を祀って当地域と頂妙寺の守護神とせよ」と日敬上人に伝えまます。

不思議に思った日敬上人は、早速、示された場所に行くと、川の中で光り輝くご神体が埋もれているのを見つけました。

日敬上人は、これを持ち帰り、現在地に祀りました。

これが、現在の菊神稲荷です。

その後、日敬上人は無事に頂妙寺を再建できたため、菊神稲荷は大菊町の氏神、頂妙寺の守護神として篤く崇敬されるようになったそうで、多くの人々から、火難除け、困難克服の守護を祈られるようになったということです。

この話を知ると、菊神稲荷から大いにご利益を授かれそうですね。

しっかりとお参りをしておきましょう。

頂妙寺からそろそろ出ましょう。

真夏の暑い中でしたが、こんな日にお参りをしたので、きっと菊神稲荷から困難克服のご利益を授かれたことでしょう。

なお、頂妙寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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