6月中旬に京都市左京区の真如堂にアジサイを見に行った後、西に約2分歩き、宗忠神社(むねただじんじゃ)に参拝しました。
宗忠神社には、春に桜を見に来ており、今回の参拝はそれ以来になりますね。
青葉の参道を上る
宗忠神社には、市バス停「岡崎神社前」から北に約15分歩くと到着します。
東側の鳥居の前にやって来ると、参道が青葉に包まれていました。
春は、この参道が薄紅色の桜でいっぱいになり、とてもきれいなんですよね。
その桜も、今はすっかり緑色となっています。
宗忠神社に参拝した時は、鳥居の前にいる逆立ちする狛犬も見ておきたいですね。
この狛犬は備前焼でできています。
多くの狛犬が石造りなので、備前焼の狛犬は珍しいです。
京都市内では、東山の妙見堂や八坂神社などでも備前焼の狛犬を見ることができますよ。
左右の新緑を眺めながら石段を上っていきます。
空は薄曇りで、そろそろ梅雨に入りそうな天気です。
そのためか、参道の青葉がしっとりとして見えました。
石段を上って右に手水舎があります。
手水舎の正面の石段上に横に長い拝殿が建っており、参拝者はここからお参りをします。
石段脇では、クチナシが白色の花を咲かせていましたが、中には終わりが近づき黄色くなっているものもありました。
変わったサツキの花も咲いていましたよ。
宗忠神社は、拝殿の奥の左に本殿、右に神明宮本殿が建っています。
本殿には、宗忠大明神が祀られています。
宗忠大明神は、黒住教を開いた黒住宗忠のことです。
神明宮本殿には天照大御神が祀られており、社殿は、二條関白殿の鎮守神明宮を慶応2年(1866年)に遷したものです。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
本殿の左には、赤木忠春を祀った忠春社が建っています。
赤木忠春は、黒住宗忠の高弟で、黒住教の京都布教に献身した人物です。
近くの説明書によれば、彼は、8年間の盲目に悩んでいましたが、黒住宗忠の説教を一度拝聴したところ、即座に開眼し、その神恩に感謝し宗忠神社の創建に尽力したそうです。
忠春開眼の徳をしたう眼病の人からも信仰を得ているとのこと。
神明宮本殿の右にあるのは、白山社です。
祭神は、菊理媛尊(くくりひめのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)です。
白山社は、古くからこの土地に鎮座していたそうです。
春には、桜を見に訪れる参拝者の姿を見かけましたが、この日は境内に全く人がいませんでした。
6月は、宗忠神社に限らず、京都の観光名所はどこも人が少ないですね。
本殿にお参りを済ませたので、そろそろ宗忠神社から出ます。
帰りは、北西にある鳥居から外に出ました。
この後は、吉田神社にアジサイを見に行きます。
なお、宗忠神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。