赤山禅院の拝殿の屋根の上にいる猿

京都市左京区の叡山電車の修学院駅から北東に15分ほど歩いた場所に赤山禅院(せきざんぜんいん)というお寺が建っています。

赤山禅院は、比叡山延暦寺の別院で、慈覚大師円仁の遺命により弟子の安慧(あんね)が仁和4年(888年)に創建したのが始まりといいますから、1100年以上の長い歴史を持っています。

その赤山禅院の拝殿の屋根の上には、サルがおり、参拝者に人気があります。

金網に入れられた猿

下の写真に写っているのが、赤山禅院の拝殿です。

拝殿

拝殿

屋根の中央にサルがいるのですが、上の写真だとわかりにくいですね。

ということで、サルの部分だけ大きくしてみました。

拝殿の屋根の上の猿

拝殿の屋根の上の猿

なかなかよくできたサルですね。

本物と見間違えそうです。

赤山禅院は、京都の東北鬼門にあたり、赤山明神は、方除けの神として信仰されています。

赤山禅院のお札を家に貼ると、鬼門除けになるのだとか。

拝殿の屋根にいるサルは、京都の鬼門を守っているそうです。

それにしても、なぜ、サルは金網に入っているのでしょうか。

これは、夜な夜なサルが動き出して悪さをするから、金網の中に閉じ込められたのだと言われています。

しかしまあ、サルというのは、かわいそうなもので、いろんなところで金網の中に入れられている姿を見かけます。

例えば、京都御所の猿ヶ辻のサル

御所の北東角に御幣を担いだ姿のサルがいるのですが、こちらも金網の中に入れられています。

理由は赤山禅院のサルと同じで、夜な夜な悪さをするからだそうです。

同様の理由で金網に入れられているサルは、他に東山区の新日吉神宮(いまひえじんぐう)にもいます。

当宮のサルは、本殿の前に2体いますが、どちらも金網の中に入れられています。

悪さをするという理由の他に盗難防止の意味もあるのだとか。

サルは金網に入れられる宿命を背負っているのでしょうか。

でも、左京区の大豊神社のサルは金網に入っていませんし、日吉神社のまさるくんも金網に入っていません。

ということは、夜な夜な悪さをするサルだけが、しつけのために金網に入れられているのでしょうね。

金網に入れられているのは、かわいそうに思えますが、それを見たくなるのが人情です。

赤山禅院に参拝した時は、忘れずに拝殿の屋根の上にいるサルを見ておきましょう。

また、赤山禅院は売掛金回収のご利益も授けてくれるので、商売をされている方もお参りしておきたいですね。

なお、赤山禅院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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