7月29日。
京都市東山区に建つ八坂神社にお参りをしました。
この日は、午後4時から祇園祭の神事済奉告祭が行われ、1ヶ月間続いた祇園祭の終了が神さまに奉告されます。
本殿の中で行われる神事済奉告祭
八坂神社は、京阪電車の祇園四条駅から四条通を東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
祇園石段下にやってくると、夏空の下、西楼門の朱色が鮮やかでした。
西楼門近くには、祇園祭ののぼりが立っていますが、こののぼりを見られるのも残りわずか。
西楼門をくぐった先には、疫神社(えきじんじゃ)が建っています。
7月31日には、午前10時から疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)が行われ、鳥居には大きな茅の輪が設置されます。
参拝者は、この茅の輪をくぐってお参りし、厄気を払います。
少し早いですが、疫神社にお参りをして厄払いをしておきましょう。
社殿には窓があり、「押す」と書かれている窓を押すと下側が開き、ここから賽銭を入れてお参りをします。
午後3時30分頃。
境内にやって来ました。
それでは、本殿にお参りをしましょう。
すでに本殿の中には、宮本組の方々が入っており、神事が始まるのを待っています。
南楼門には、午後4時から神事済奉告祭が実施される旨の案内が出ていますが、開始時刻は早まりそうな感じです。
再び境内に戻ります。
社務所から出た神職の方たちは、舞殿の横を通って本殿へ向かいます。
そして、本殿の中に入ると、扉が閉められました。
どうやら、一般の参拝者は、神事の様子を見ることはできないようです。
本殿からは、笛の音色や太鼓をたたく音が聞こえてきました。
神事はしばらく続きそうですから、その間に少しばかり境内を散策。
本殿の東側に建つ美御前社(うつくしごぜんしゃ)の脇では、美容水が流れています。
美容水が流れているのを見るだけでも、夏の暑さが少し和らぐ感じがします。
美御前社は、美人祈願の社なので、女性の参拝者が多いです。
この日も暑かったものの、比較的多くの参拝者の姿が見られました。
本殿の後ろには、ムクゲが植えられています。
真っ白な花を咲かせるムクゲは、白祇園守といいます。
白祇園守は、まだ咲き始めて間もないようで、全体的に花数が少な目でした。
8月中旬に八坂神社を訪れると、多くの花を咲かせているのではないでしょうか。
境内の南側にある手水屋では、風鈴が吊るされています。
風鈴は、そよ風が吹くと、くるくると回転し、チリンチリンと涼しげな音を奏でていました。
午後4時を過ぎ、神事済奉告祭が終わったようです。
本殿からは、宮本組の方たちが出てきます。
この後、宮本組の方たちは、直会(なおらい)に出席することになっています。
1ヶ月に及んだ祇園祭が終わると、京都の夏も終わったように思ってしまいます。
でも、京都の夏はまだまだ続きます。
8月16日の五山送り火が終わるまでは、暑さが厳しそうです。
なお、八坂神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。
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