6月中旬。
京都市左京区の南禅寺に参拝しました。
南禅寺は、春の桜、秋の紅葉がとても人気のあるお寺で、この頃に訪れると大混雑します。
でも、それ以外の季節だと参拝者が少なく、割とのんびりと境内を散策できます。
梅雨のしっとりとした境内
南禅寺は、地下鉄蹴上駅から北東に5分ほど歩いた辺りに建っています。
南禅寺の入り口には駐車場があり、その近くの池では、毎年夏になると多くのハスが花を咲かせます。
そろそろハスが咲き始めているかなと思ったのですが、まだ早かったようで、1輪も咲いていませんでした。
でも、池のほとりでは、西洋アジサイがきれいに咲いていましたよ。
中門をくぐって境内へ。
まずは三門を眺めます。
南禅寺を訪れたら、この三門を見ないわけにはいきません。
南禅寺の現在の三門は、寛永5年(1628年)に藤堂高虎が大坂夏の陣で戦死した家来の菩提を弔うために再建しました。
三門の下には、大きな灯籠が立っています。
写真ではどれくらい大きいのかわかりませんが、実際に見ると、その巨大さに驚きますよ。
なんと言っても、6メートルもありますからね。
この巨大灯籠は、寛永5年の三門落慶の際に佐久間勝之が供養の為に奉献したもので、佐久間玄藩の片灯寵と呼ばれています。
銘は金地院崇伝によるものだとか。
大きさは東洋一だそうですから、三門とあわせてこの巨大灯籠も見ておきたいですね。
三門前の石段下では、クチナシが咲いていました。
でも、花が白色から黄色に変色し始めているので、そろそろ見ごろを終えそうです。
三門をくぐります。
三門の奥には、法堂(はっとう)へと続く参道があり、その両脇にはびっしりとコケが敷かれています。
このところの雨のおかげか、コケがみずみずしかったですよ。
カエデの青葉もきれいですね。
それでは、法堂にお参りをしましょう。
天井には龍が描かれているので、お参りの際はこちらも見ておきましょう。
法堂の前では、夏椿が多くの花を散らしていました。
こんなにたくさんの花を散らしていると、さすがにもう咲いている花はないだろうと思ったのですが、木にはまだ白色の花がたくさん残っていました。
南禅寺の夏椿は、法堂の前に植えられているのに気づく人が意外と少ないですね。
境内にはカエデの木が多いので、この時期に花を咲かせる木はないと思ってしまうのでしょうか。
境内の南側の水路閣にやって来ました。
和風建築が建ち並ぶ境内に突如現れる近代建築物。
初めて見た時は違和感を感じたものですが、慣れてしまうと南禅寺の諸堂と調和しているように見えるのが不思議です。
水路閣周辺は、ひんやりとしていて夏でも比較的涼しいです。
水路閣の上を水が流れているからでしょうか。
暑い日に南禅寺にお参りをした時は、水路閣近くで休憩すると良いですよ。
なお、南禅寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。