粟田神社のしっとりとした新緑・2018年

5月上旬。

京都市東山区の粟田神社(あわたじんじゃ)に参拝しました。

粟田神社は、京の七口に数えられる粟田口に鎮座する神社で、昔から旅の安全を祈願する人がお参りに訪れていました。

最近では、ゲームの影響で粟田神社に参拝する人が増えており、よく御朱印をいただいている方の姿を見かけるようになりましたね。

小雨の中で見る新緑

粟田神社には、地下鉄東山駅から南東に徒歩約5分で到着します。

2つ目の鳥居の前にやって来ると、ぽつぽつと小雨が降り始めました。

鳥居

鳥居

大雨になりそうではなかったのですが、小雨でも体が濡れるのは喜ばしいことではないですね。

上り坂となっている参道を進みます。

参道の両脇では、カエデが青葉をたくさんつけていました。

参道の新緑

参道の新緑

雨が降っていたためか、カエデの新緑がしっとりとして見えます。

晴れの日とは違った情緒を感じますね。

境内に入ります。

境内

境内

空が曇っていると、境内も薄暗く感じます。

本殿の前にやって来ました。

本殿と新緑

本殿と新緑

本殿脇のカエデの新緑が、鮮やかな緑色でとてもきれいであります。

それでは、本殿にお参りをしましょう。

粟田神社は、素戔嗚尊(すさのおのみこと)と大己貴命(おおなむちのみこと)を祭神として祀っています。

素戔嗚尊は、八坂神社に祀られている祭神ですね。

八坂神社は以前は祇園感神院と呼ばれており、粟田神社も感神院新宮と称していました。

両社は深い関係があり、粟田神社の祭礼である粟田祭で巡行する神輿と剣鋒は、八坂神社の祭礼である祇園祭に登場する山鉾のもとの形とされています。

また、昔は、祇園祭が行われなかった年には、粟田神社の祭礼を祇園祭の代わりにしていたそうです。

祭神の素戔嗚尊は、厄除けの神さまとして有名ですから、旅の安全とともに厄除けも祈願しておきたいですね。

本殿から境内を振り返ります。

新緑の先に拝殿が見えます。

拝殿と新緑

拝殿と新緑

目を少し南に移動させると、黄緑色の若葉の向こうに末社の鳥居が並んでいるのが見えます。

新緑と末社の鳥居

新緑と末社の鳥居

屋根瓦と新緑。

新緑と瓦

新緑と瓦

早いもので、サツキも赤色の花を咲かせ始めていました。

咲き始めのサツキ

咲き始めのサツキ

雨が強くなってきたので、境内の北側にある展望台で雨宿りをします。

展望台には平べったい木の板でできたイスがあるので、ここに座ってしばらく休憩しましょう。

展望台からは、東山の尾根伝いに京都の街並みを望むことができます。

展望台からの眺め

展望台からの眺め

上の写真に写っているお寺は、金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)です。

こうやって見ると、金戒光明寺の伽藍は立派ですね。

拝殿の提灯越しに見る新緑。

提灯と新緑

提灯と新緑

まだ5月になったばかりですが、雨が降っていると梅雨に入ったような気分になります。

神楽殿では、粟田祭の粟田大燈呂のミニチュアが展示されていました。

粟田大燈呂のミニチュア

粟田大燈呂のミニチュア

これを見るのも、粟田神社参拝の楽しみのひとつであります。

私が参拝した日は、小雨が降っていたこともあり参拝者は少な目でした。

それでも、御朱印をいただきに訪れる参拝者の姿を時折見かけることがあり、当社の人気が高まっているのを感じましたよ。

なお、粟田神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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