9月末。
京都市下京区の西本願寺に参拝してきました。
西本願寺は、京都駅から最も近い世界遺産に登録されたお寺です。
なので、京都観光に訪れた時には、真っ先に見ておきたい寺院です。
帰りの電車に乗車するのにまだ時間がある場合にも気軽に参拝できますね。
秋空の下で見る境内とお堂
京都駅から北西に10分ほど歩き、堀川通まで来ると、広大な敷地を持つ西本願寺が見えてきます。
今回は、京都駅から遠い北東から西本願寺に入ることにしました。
信号待ちの間、正面に建つ太鼓楼を眺めます。
太鼓楼は、その名のとおり、太鼓が備えられている建物です。
太鼓は、時を報せたり、法要の合図として打たれます。
寛政元年(1789年)に修復が行われ、この時に新しい太鼓が備えられました。
なので、現在、西本願寺には2つの太鼓が残っています。
古い方の太鼓は、胴部がツツジの木で作られたもので、奈良の西大寺の遺品と伝えられています。
阿弥陀堂門をくぐります。
門の近くには、10月1日から10日まで行われる夜間拝観の案内が設置されていました。
西本願寺の夜間拝観は今回が初とのこと。
阿弥陀堂門の先には、阿弥陀堂が建ち、その手前には背の高いイチョウの木が植えられています。
阿弥陀堂には、阿弥陀如来像が安置されており、お堂の名前はそれが由来となっています。
阿弥陀堂には、赤色、緑色、白色の幕が掛けられていました。
これは、夜間拝観の演出用なのでしょうか。
阿弥陀堂の南側に建つ御影堂(ごえいどう)。
御影堂には、浄土真宗の開祖である親鸞聖人の御真影が祀られています。
それでは、御影堂にお参りをしましょう。
今回は、外からのお参りにしましたが、参拝者は中に入ってお参りをできますよ。
阿弥陀堂にも入れますから、初めて西本願寺に訪れる方は、両方の建物に入ってお参りすることをおすすめします。
また、お堂に上がった時は、廊下の床も見ておきたいですね。
御影堂の前には、白い仮設の建物がありました。
この建物は、「本願寺 おてらかふぇ&まるしぇ AKARI」です。
2017年5月31日まで営業しており、中では京都の名産品を購入できる他、カフェもあります。
中を少し覗いて見たら、洒落た感じのカフェでしたよ。
大きなスクリーンも設置されていましたが、何に使うのかはわかりません。
境内の南側に向かいましょう。
西本願寺に参拝しても、阿弥陀堂と御影堂だけしか見ていかない方がいらっしゃいますが、南側の建物も見ておきたいですね。
小さな建物は、旧仏飯所(きゅうぶっぱんじょ)。
阿弥陀堂と御影堂に供する仏飯を炊事していた建物です。
昭和36年(1961年)の親鸞聖人七〇〇回大遠忌事業に伴って新たな膳所が建てられたことに伴い、ここでの炊事は行われなくなったそうです。
旧仏飯所から、少し西に歩くと書院が建っています。
書院とその前に植えられた松を一緒に見ると、安土桃山時代のような雰囲気を楽しめます。
書院の前には、国宝に指定されている唐門が建っています。
唐門の装飾は、とても賑やかで、隅から隅まで眺めていると、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
1日中見続けられるということから、唐門は日暮門(ひぐらしもん)とも呼ばれていますね。
再び、御影堂の前にやってきました。
緑色の葉をたくさんつけた大きなイチョウと爽やかな青空。
西本願寺のような広大な境内を持つ寺院でないと、このような景色を見れませんね。
西本願寺は誰でも気軽にお参りできるお寺ですから、京都に旅行や観光で訪れた時は、ぜひ参拝してください。
なお、西本願寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。