5月下旬。
京都市東山区の東福寺に参拝してきました。
東福寺は秋の紅葉がとても有名なお寺で、その時期は境内が大混雑します。
でも、それ以外の季節だと、それほど観光や旅行で訪れる方が多くなく、落ち着いてお参りできます。
東福寺では、5月下旬から6月上旬にかけてサツキが見ごろを迎えます。
今回の参拝の目的のひとつは、そのサツキを観賞することであります。
白砂とサツキの刈込
東福寺は、JRと京阪電車の東福寺駅が最寄り駅です。
駅から南東に5分ほど歩けば、東福寺に到着します。
東福寺では、境内全体でサツキを見ることができます。
境内に入るだけなら無料ですが、通天橋を渡って開山堂にお参りするには拝観料400円が必要です。
拝観受付近くのサツキを見ていると、開山堂の前にある庭園のサツキも見たくなってきます。
ということで、拝観受付で拝観料を納めて開山堂に参拝することに。
通天橋を渡って北へと進んでいきます。
緩やかな坂道を上り、大きな楼門をくぐると、参道の先に開山堂が建っています。
参道の東側には、たくさんのサツキの刈込があります。
緑の葉が目立ちますが、桃色のサツキの花が咲いているのがわかります。
サツキの刈込と石組。
サツキは、これからもっとたくさんの花を咲かせそうな感じです。
参道の東側には池もあり、早いもので白いスイレンの花が咲いていました。
それでは開山堂にお参り。
開山堂には、東福寺開山の円爾弁円(えんにべんねん)を祀っています。
聖一国師(しょういちこくし)とも呼ばれた偉いお坊さんで、天皇より初めて国師号を贈られた禅僧であります。
開山堂の西側には普門院が建っており、その前は休憩所となっていて、のんびりと座りながら庭園を鑑賞できます。
目の前には、市松模様の白砂が広がります。
その奥には、サツキの刈込と背の高い木々の緑色。
右側には大きな楼門も見えます。
実に落ち着きのある眺めです。
開山堂と白砂。
きれいに手入れされた白砂を見ていると、心が吸い込まれていきそうです。
無心になるというのでしょうか、いつまでも鑑賞し続けたい庭園です。
再び楼門付近にやってきました。
サツキの刈込の前に敷かれた苔がモリモリと膨らんでいます。
池からは、カエルの鳴き声も聞こえてきますね。
姿は見えませんが、この辺りは生態系ができあがっているようです。
サツキの刈込と一緒に見る開山堂。
拝観案内に掲載されている写真も、こんな感じです。
サツキの咲き具合も、拝観案内とほぼ同じですね。
サツキと大きな木の奥に建つのが普門院です。
木があるので写真だとわかりませんが、普門院の前では、多くの参拝者が座って庭園を鑑賞していましたよ。
開山堂前の庭園とサツキを楽しんだ後は、通天橋に戻ってカエデの新緑の観賞です。
なお、東福寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。