5月中旬。
京都市上京区の廬山寺(ろざんじ)に参拝してきました。
この時期の廬山寺は、カエデの新緑が美しく、境内は初夏らしい景色となっています。
カエデの青葉が鮮やかな境内
廬山寺は、京都御苑の東に建っています。
最寄駅は、地下鉄今出川駅と京阪出町柳駅です。
どちらからでも、10分ほど歩けば廬山寺に到着します。
廬山寺の入り口にやってきました。
廬山寺は、紫式部が源氏物語を書いた邸宅跡として知られています。
あの日本を代表する長編が、この場所で書かれたのだと想像すると、感慨深いものがあります。
山門をくぐって正面には、元三大師を祀るお堂が建っています。
元三大師は、廬山寺を開いたお坊さんです。
元々は、船岡山の南麓にあり、創建された平安神代中期には與願金剛院(よがんこんごういん)と称していましたが、鎌倉時代に出雲路に建てられた廬山寺を統合しました。
現在地に移ってきたのは、天正元年(1573年)です。
それでは、元三大師堂にお参りをしましょう。
勅使門の近くのカエデの木にびっしりと青葉が付いていました。
鮮やかな黄緑色のカエデの新緑。
太陽の光が当たると、透き通るように黄緑色に輝くのが、この時期のカエデの葉の美しいところですね。
鐘楼付近に植えられているカエデにも、たくさんの新緑。
まるで鐘楼が新緑に埋もれているかのようです。
廬山寺には源氏庭と呼ばれる庭園があります。
夏にはキキョウが咲いて美しい源氏庭ですが、今回は拝観していません。
その源氏庭の裏側に行ってみました。
塀際にカエデの木が何本も植えられています。
よく見ると、カエデの木が塀の内側に枝を伸ばせるように手入れされています。
だから、源氏庭を鑑賞すると、塀の後ろに植えられているカエデが美しく見えるんですね。
境内の東側に行ってみると、こちらにも塀際にカエデの木が何本か植えられていました。
源氏庭を囲むように植えられたカエデたち。
まだ、秋の紅葉の時期に源氏庭を鑑賞したことがないのですが、秋に廬山寺に訪れるべきですね。
再び鐘楼付近に戻ってきました。
やはり、鐘楼付近のカエデの新緑が最も見ごたえがありますね。
元三大師堂の脇にはツツジも植えられていました。
そろそろツツジも終わりですね。
花がほとんど散っていて、カエデと同じく青葉が目立つ状態になっていましたよ。
なお、廬山寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。