2013年07月一覧

蛤御門の変で全焼しても再建された浄慶寺

京都市中京区と上京区の境目付近にある御幸町竹屋町のあたりを歩いていると、小さなお寺が建っているのに気づきました。 こういったお寺は京都にはとても多いので、多くの場合、素通りするわけですが、門前に説明書が立っていたので、どういうお寺なのか知りたくなって読んでみることにしました。 説明書は、京都市が立てる事が多いのですが、この小さなお寺では、住職の方が説明書を作って、門前に立てたようです。 説明書の最初の部分を読んでみると、小野山浄慶寺(じょうきょうじ)と書かれていました。

鳥辺野で肝試し

暑い夏に涼しくなるには、最近ではエアコンや扇風機を使うわけですが、昔から涼しくなるために行われていることと言えば肝試しですね。 夜にお墓に行くなんていうのは、それだけで怖くて、背筋がひんやりとしてくるものです。 京都の夏は、暑いと言われますが、夜に行くと、恐ろしくて、背筋が凍るほど涼しくなるところがいくつもあります。 その中のひとつが、東山区の鳥辺野(とりべの)です。 ここは肝試しには、ちょうど良いところです。

七条大橋の西にひっそりと建つ松明殿稲荷神社

京都市下京区の七条大橋の西に小さな神社が建っています。 七条大橋とビルに挟まれるようにひっそりと建っているので、気づかずに素通りしてしまいそうな神社です。 いや、視界には入っているけども、景色に溶け込んでいるので、無視して通り過ぎてしまうといった方が良いのかもしれません。 その神社の名は、松明殿稲荷神社(たいまつでんいなりじんじゃ)といいます。

京都の借景庭園いろいろ

京都には、たくさんの日本庭園があります。 その多くは、お寺や神社にあり、ほとんどのところで、拝観することができます。 庭園には、いろいろと種類がありますが、山々に囲まれた京都では、遠山や自然の景色をあたかも庭園の一部のように取り込んでしまう借景という技法がよく使われています。 借景庭園の魅力は、近代的な建物が視界に入らないようになっていることではないでしょうか。 こういう庭園を鑑賞していると、まるで遠い昔の時代にいるような気分になりますね。 今回の記事では、京都にある借景庭園をいろいろと紹介します。

縁結びの神さま大国主命にお参りするときは四拍手なのか?

神社にお参りをする時の作法は、二拝二拍手一拝です。 すなわち、2回お辞儀をして、柏手をパンパンと2回打ってお願いをし、最後にもう1回お辞儀をするということです。 どこの神社もこの作法でよいのですが、島根県の出雲大社では、二杯四拍手一拝となります。 なぜ、出雲大社では柏手を2回ではなく4回打たなければならないのでしょうか。 それは、どうやら祭神として祀られている大国主命(おおくにぬしのみこと)と関係があるようです。

ガラス細工のような蓮(ハス)の花咲くお寺を集めました

夏にきれいに咲く花と言えばハスの花。 京都のお寺では、夏にハスが咲くところが多くあります。 境内を埋め尽くすほど多くのハスが咲くお寺や鉢に少しだけ植えているお寺など、趣は様々ですね。 今回の記事では、私が今まで訪れたことがあるハスの花が咲くお寺を紹介します。

名将か愚将か?乃木将軍の評価はいかに

昭和30年代頃まで、日本人の尊敬する英雄の上位に入っていたのが乃木希典(のぎまれすけ)です。 乃木希典は、明治時代の軍人。日清戦争や日露戦争で活躍した人物で、日本の勝利に大きく貢献しました。 でも、最近では、乃木将軍の評価は以前よりも高くありません。 むしろ、愚将として評価されており、その名前を知らない人の方が圧倒的に多いですね。 昔は、西郷隆盛と並び、その名を知らない人はほとんどいないほどの有名人だったのですが、なぜ、ここまで知名度が低くなってしまったのでしょうか。 その理由には、やはり、近年、乃木将軍が愚将だと評価されるようになったことと関係があるように思いま...

幸神の森と呼ばれていた朝日神明宮

京都市下京区の五条河原町の近くにある麩屋町通(ふやちょうどおり)を歩いていたところ、小さな神社が建っているのに気づきました。 京都の町には、こういった小さな神社がよくあるんですよね。 おそらく地元の人たちが、町の発展を願ったりして建てたのだろうと思ったのですが、そうではありませんでした。 この小さな神社は、朝日神明宮(あさひしんめいぐう)という歴史のある神社だったのです。

仏師の祖・定朝ゆかりの七条仏所跡には何もない

京都駅からほど近い七条高倉の交差点。 今は、車の通りが多く、民家やお店がたくさん並んでいます。 ここは、その昔、仏師たちが彫刻に励んだ七条仏所があった場所とされています。 現在は、その面影がなく、誰かに聞かないとわからないような感じなのですが、交差点の民家にそれを示す京都市の説明書が立っていたのを偶然に見つけたので、ここが七条仏所の跡地だということがわかりました。