鳳凰とは、中国の伝説上の霊鳥です。
京都には、鳳凰が屋根の上にいる建物がいくつかあります。
観光で京都にお越しになったことがある方なら、鳳凰が屋根にいる建物を見たことがあるのではないでしょうか。
え?見たことない。
わかりました。
今回の記事では、私が過去に見た鳳凰が屋根にいる建物を5つ紹介します。
1.金閣寺
京都市内で鳳凰が屋根にる建物と言えば、北区の金閣寺が有名です。
特に金閣寺の鳳凰は、他の建物の鳳凰とは異なり、体中が金ピカです。
日差しを浴びると、まるで体から光を放っているように見えますよ。
2.銀閣寺
金閣寺に鳳凰がいるのなら、銀閣寺にもいるのではと思った方は、勘がいいですね。
銀閣の屋根の上にもちゃんと鳳凰はいますよ。
金閣のようにピカピカとした建物ではないので、鳳凰も少し色が地味です。
上の写真では小さくて分かりにくいですが、てっぺんに止まっています。
3.平安神宮
鳳凰はお寺にいることが多いのですが、神社にもいることがあります。
神社の中では、平安神宮の神苑に建つ泰平閣の屋根の上に鳳凰が止まっています。
泰平閣は池を渡る橋の役割をしています。
建物は屋根つきとなっており、ちょうど中央に来るともうひとつ屋根があります。
その屋根の上に鳳凰がいます。
なかなか足が長くすらっとしていますね。
4.勧修寺
京都市山科区の勧修寺(かじゅうじ)にも鳳凰がいます。
ここは、ご存じない方も多いのではないでしょうか。
鳳凰がいるのは、氷室池(ひむろのいけ)のほとりに建つ観音堂の屋根の上です。
春になると、観音堂は桜の花で囲まれ、見事な景色になりますよ。
5.平等院
最後は宇治市の平等院です。
平等院と言えば、横に長い鳳凰堂が有名で、10円玉にも描かれていますね。
他とは違い、鳳凰堂の屋根の上には、鳳凰が2羽います。
ただし、現在、鳳凰堂の屋根の上にいる鳳凰は、模型です。
本物の鳳凰は、鳳翔館という建物内に保管されています。もちろん拝観可能です。
ちなみに平等院の鳳凰は、1万円札にも描かれているので、どのような姿をしているかは、お財布の中で確認してください。
以上が私が実際に見た5つの鳳凰です。
金閣寺は室町幕府3代将軍足利義満、銀閣寺は8代将軍足利義政、平等院は藤原頼通と、時の権力者によって建てられています。
やっぱり、鳳凰は権力の象徴なのでしょうね。